【MLB】Rソックス連覇はない!? 米メディアが超先取り予想 大谷エンゼルスは…

エンゼルス・大谷翔平【写真:Getty Images】

ドジャースはハーパー獲得で攻撃的外野を形成!?

 レッドソックスが圧倒的な強さを見せつけ、5年ぶり9度目のワールドシリーズ優勝を成し遂げた。ここから本格的なストーブリーグが始まるメジャーだが、米メディアでは早くも来季2019年シーズンの戦力分析が始まっている。「2019超先取り戦力ランキング:ボストンは連覇可能か?」と題した特集を組んだのは、米スポーツ専門局「ESPN」公式サイトだ。

 今オフは、ブライス・ハーパー(ナショナルズ)、マニー・マチャド(ドジャース)、ネルソン・クルーズ(マリナーズ)、ダラス・カイケル(アストロズ)ら屈指の選手がフリーエージェント(FA)市場に名を連ねる。各地で激しい争奪戦が繰り広げられることになりそうだが、記事ではその行方を大胆に予想。その上で、来季メジャー30球団の予想戦力を格付けした。

 堂々の1位に輝いたのは、今季リーグ優勝決定シリーズで敗れたアストロズだ。寸評では「選手層の厚さが素晴らしく、コレアが今季後半戦の失速から復活することが期待できる」と指摘。さらに、カイケルやモートン、ゴンザレスらがFAとなっても、ウィットリー、ジェームスといった有望株が控えていることにも触れている。

 2位に入ったのは田中将大投手擁するヤンキースだ。記事では「レッドソックスが世界一になったのに、ヤンキースが何もせずにいると思うか?」と大型補強を予測。グレゴリアスがトミー・ジョン手術で戦列を離れる遊撃、来季契約は球団オプションのガードナーが守る外野の穴(行使しない前提)を、マチャド&ハーパーで埋める可能性を否定できないとしている。

エンゼルスは新監督迎えるも「勝率5割の壁…」

 2年連続でワールドシリーズ敗退の悔しさを味わったドジャースは3位にランクイン。最大の使命は、今季終了後にオプトアウト(契約破棄)の権利を持つ左腕カーショーとの再契約だとしながら、同時にハーパーと契約し、左翼ハーパー、中堅ベリンジャー、右翼プイグの攻撃的外野を形成できるともした。

 今季覇者のレッドソックスは4位。地区制が導入された1969年以降、シーズン104勝以上した13チームの勝ち星が平均107.8勝から翌年は97.5勝と、約10勝減っていることに言及。「レッドソックスは恐らく非常にいいチームのまま」としながらも「108勝は期待しない方がいい」と指摘した。主力はほぼ来季も残留するが、守護神キンブレルがFAに。その去就もカギを握ることになりそうだ。

 この他、ダルビッシュ有投手のカブスは8位に入ったが、寸評では「最大の懸念は先発ローテ」と指摘。今年期待されたダルビッシュは8戦登板にとどまり、チャットウッドは防御率5.30だったことに触れながら、来季契約は球団が選択権を持つ左腕ハメルズの去就も大きな影響を与えるとしている。

 大谷翔平投手のエンゼルスは13位に入り、オースマス新監督を迎えても、球界屈指の打者トラウトを擁しても「勝率5割の壁を越える方法を見出すのは容易なことではない」とした。

 この予想通りなら、来季はアストロズが2年ぶりに世界一を奪還することになりそうだが……。今オフに各球団がどんな動きを見せるのか。その一挙手一投足から目が離せなそうだ。(Full-Count編集部)

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