レアル、ロペテギ監督解任…その原因になった7名の選手

『Sportskeeda』は29日、「フレン・ロペテギがクラブからの信頼を失う原因になった7名の選手」という記事を掲載した。

今夏スペイン代表から引き抜かれる形でレアル・マドリーにやってきたロペテギ監督。しかしいきなりクリスティアーノ・ロナウドを失うこととなり、シーズンが始まってみれば攻撃面で苦戦することに。

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先週末に行われたエル・クラシコで大敗してしまったことで信頼を失い、29日にロペテギ監督の解任が公式発表された。

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クラブが低迷している原因となってしまったレアル・マドリーの7名の選手たちとは?

マルコ・アセンシオ

この22歳のストライカーは、昨季のスーペルコパで大活躍を見せ、将来のレアル・マドリーをリードする存在になると考えられた。

しかし、ジダン監督の下では確固たるメンバーに割り込むことはできず。ロナウドが存在する限りは左サイドのサブでしかないという状況になっていた。

それは解決されたはずだった。ロナウドがいなくなって、点取り屋として開花する舞台は整った。ところがその4ヶ月後、彼はまだ真の価値を証明できていない。

14試合で1ゴールというのは、多くの人からの期待を大きく裏切る結果である。アセンシオはまだ重要な役割を果たせるだけの選手ではなかったのか?

イスコ

この26歳のスペイン代表選手は、2012年のゴールデンボーイだ。レアル・マドリーが3000万ユーロを投じてマラガから獲得したことも驚きではなかったし、それから4つのチャンピオンズリーグ優勝を経験したのも当然だ。

しかし個人的なレベルで言えば、その能力を100%発揮しているとは言い難いところもある。

あまりにも魅力的なスキルを持つ反面、ボールを不必要に長く持ち続けてしまうことがあり、フィニッシュの点では十分な生産性を持っていない。活躍できるエリアがやや限られており、その点では改善の余地が大きい。

今季はその弱点のほうが多く見えてしまっている。「ロナウドがいなくなってチームがまとまった」とイスコは言っていたが、では結果はどうなのか?という話にもなってしまう。

トーニ・クロース

クロースは2014年のワールドカップでドイツ代表の不可欠な存在となった。世界レベルのミッドフィルダーであることに全く疑いなどない。彼が加わったことで、レアル・マドリーは間違いなく良いクラブになった。

しかし今季のクロースは冴えない。あれほど美しかったパスは汚くなり、ポゼッションは雑になり、守備でも脆弱さを垣間見せ、時にはまるで傍観者のようになっている。

チームの成功を維持するためには中盤の繁栄は不可欠である。理想的なミッドフィールドを持っているチームはいい試合ができる。

レアル・マドリーはトーニ・クロースを持っていることでそのようなチームになってきたが、新しい監督のシステムに馴染めないクロースがその足かせになっている。

セルヒオ・ラモス

ラモスは間違いなくレアル・マドリーのレジェンドとして引退するだろう。32歳の彼は、19歳でセビージャから獲得されて以来、自分のすべてをクラブに捧げている。

サイドバックからセンターバックにコンバートされたあと、彼が見せてきた重要な試合での活躍は、クラブの数々の成功に欠かせないものだった。

最高のディフェンダーではないかもしれないが、その犠牲心と情熱は大きな存在だった。キャプテンとしてチームを支えてきた。

しかし、今季は彼の手からチームが離れてしまったように見える。勝利への情熱にあふれていたレアル・マドリーはどこへ行ったのか。彼一人が空回りしているようだ。

ルカ・モドリッチ

FIFA年間最優秀選手賞に輝いた32歳のモドリッチは、クロアチアがワールドカップ決勝に進出するのを助けた。クリスティアーノ・ロナウドとリオネル・メッシに独占されていた個人賞を奪ったことは、歴史的な出来事だった。

しかし同時に、何度も頂点に立ちながらも「全く変わらない」ロナウドとメッシの凄まじさを感じさせることにもなった。

レアル・マドリーの戦いを体現してきたモドリッチは、まるで以前の輝きを失っている。もちろん休暇が延長されたことによる調整の遅れ、インテルへの移籍が噂されるなどの出来事もあったが…。

しかし、ロナウドとメッシは何があってもプレーの質はほとんど変わらなかった。一方モドリッチが個人賞を連覇できるようには全く見えない。

カリム・ベンゼマ

レアル・マドリーは、クリスティアーノ・ロナウドの放出後にスターになれるストライカーを獲得しなかった。それはベンゼマに頼るということを意味する。

開幕4試合で5ゴールを獲得したものの、その後の10試合ではわずか1ゴール。7試合連続無得点という不調に陥ったチームを救えなかった。

ベンゼマは昨季31試合でわずか5ゴール。その前は11ゴール。レアル・マドリーでプレーしていることを考えれば、さすがに少なすぎる。

ロナウドへのアシストを中心にしていたからだ…と言われていたが、今季はそうする必要もないのだ。

ギャレス・ベイル

ロナウドがいなくなったレアル・マドリー。一時はギャレス・ベイルがその穴を埋められると期待させるような状況もあったが、それは事実ではなかったのだ。

万全の状況であれば満足できるだけのゴールを奪える選手であることは間違いない。しかし、その負傷癖はあまりにも重い荷物である。

船頭多くして船山に登る。ロナウドとの「双頭」は不可能であり、ベイルはその影になっていた。ついに光が当たるときが来たが、長続きしないのがベイルだったというわけだ。

ベイルは主人公にはなれない。したがって、レアル・マドリーは今こそほかのスターを獲得しなければならないということを学んだのではないか。

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