「ヘイトスピーチ」県内初確認 熊本駅前で政治団体党員

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 「ヘイトスピーチ」(憎悪表現)と思われる差別的な街宣活動が、今月中旬に熊本市で実施されていたことを、30日に同市であった「県人権施策・啓発推進委員会」で、県が報告した。

 県とJR九州などによると、政治団体「日本第一党」の党員ら10人が14日、同市西区のJR熊本駅前で演説などを開始。駅職員が中止を求め、10分ほどで撤収した。移民政策への反対を訴える全国一斉行動の一環という。

 県は熊本地方法務局などに情報を伝えるとともに、ホームページで「特定の民族や国籍の人との違いを認め、互いの人権を尊重を」と呼び掛けた。報告を受けた委員からは「対応マニュアルの作成などを検討してほしい」などの意見が出た。

 県人権同和政策課は「県内でヘイトスピーチが確認されたのは初めて。ヘイトに呼応する県民が出たことは残念」。一方、日本第一党は「移民政策への問題提起をしているだけで、ヘイトとは考えていない」としている。(臼杵大介)