奥谷金網製作所、「スーパーパンチング」で新製品 孔径、板厚の50%に縮小、ステンレス材で試作、耐久性が向上

 パンチングメタル(打抜金網)を中心とした総合金網メーカー、奥谷金網製作所(本社・兵庫県神戸市、社長・奥谷智彦氏)はこのほど、「超・スーパーパンチング(英語表ULTLA SUPER PUNCHING)」の試作に成功した。同社は年明けをめどに生産体制を確立し、受注生産を進める予定。

 同製品について、奥谷社長は「ステンレス材の板厚の『半分の孔径』での試作加工に成功した。従来製品では、板厚の最大60~70%の孔径が限界だっただが、50%の孔径がパンチングで可能となった」と話す。この加工技術により、耐久性が一段と向上する。同社は、従来の「スーパーパンチング」同様、国内外問わずスクリーンやフィルター関連で、耐久性といった品質要求の非常に高いユーザーなどへの拡販を目指す考えだ。板厚6ミリの「超・スーパーパンチング」は明石工場(兵庫県明石市)、板厚2ミリは堺工場(大阪府堺市)で生産。

 奥谷金網製作所は「超・スーパーパンチング」を、12月に開催する上海フィルター展や、来年3月に東京ビッグサイトで開催する「NEW環境展」に展示する予定。「世界各国に当社の世界トップのパンチングメタルの加工技術をアピールする」(同)という。

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