リアルミュートはマーリンズとの契約延長に応じず 代理人発言

マーリンズの球団再建が進むなか、マーリンズの一員としてのJ.T.リアルミュートの将来は不透明なものとなりつつある。代理人のジェフ・ベリーがMLBネットワーク・ラジオにおいて、リアルミュートがマーリンズとの長期契約に応じない意向であることを明らかにしたのだ。

ベリーは「彼はスプリング・トレーニングの開始までに違うユニフォームを着ていると思うよ」と語り、リアルミュートが契約延長に応じないことにより、今オフ中に他球団へトレードされる可能性を示唆。今月初め、マーリンズの野球部門社長を務めるマイケル・ヒルは「リアルミュートには現在我々が取り組んでいること(=再建)の中心的存在になってほしい」と語り、リアルミュートとの長期契約を目指す意向を明らかにしていたが、ヒルの想いはリアルミュートには届かなかったようだ。

マーリンズはリアルミュートを少なくとも2020年まで保有可能であり、メジャー有数の打力を誇る捕手であることや27歳という年齢を考えると、トレード市場で大きな注目を集めることが予想される。今季のリアルミュートは125試合に出場して打率.277、21本塁打、74打点、OPS.825をマーク。本塁打、打点、長打率(.484)、OPSの各部門でキャリアハイを更新し、メジャー5年目にして初めてオールスター・ゲームにも選出された。

リアルミュートについてはナショナルズが昨オフと今年7月に獲得を目指していたことが報じられており、再建を終えつつあるブレーブスも長期にわたる正捕手候補としてリアルミュート獲得を検討しているようだ。他にもアストロズのジェフ・ルーノウGMが今オフの補強ポイントに捕手を挙げており、リアルミュート争奪戦に加わる可能性は高い。なお、リアルミュートは今オフが2度目の年俸調停となるが、年俸は今季の290万ドルから610万ドル前後へ上昇することが予想されている。

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