委託料不適切支出27万円 長崎県障害者スポーツ協会

 長崎県障害者スポーツ協会(長崎県長崎市茂里町)が昨年度の全国障害者スポーツ大会の選手団の旅費や強化練習費などのため長崎県から交付された委託料のうち、約27万円を協会のNHK受信料や新聞代、会計ソフトのリース料、税理士への報酬、棚・ロッカー購入代に充てていたことが31日、長崎県などへの取材で分かった。

 長崎県障害福祉課はNHK受信料と新聞代の約3万円は「不適切」として同日、協会から返金してもらった。会計ソフトリース料や協会の納税手続きを担った税理士の報酬計約11万6千円は「大会などと関連があると判断していたが、一般から見れば誤解を生じる経費」とし、本年度以降は委託料からの支出を禁じる。棚・ロッカーの購入代計約12万6千円は、全国大会より4カ月以上も後の時期に買っており「購入時期に問題がある」とした。

 長崎県障害福祉課によると、昨年度は全国大会旅費や長崎県障害者スポーツ大会開催費などとして約2300万円の委託料を同協会に交付していた。

 同協会は取材に対し「受信料、新聞代、会計ソフトリース料などは全く業務に関係ないわけではないと思っていたが、直接関係ないと指摘されれば厳粛に受け止める」としている。同協会によると会計ソフトリース料や税理士への報酬は、昨年度以前から同種委託料から一部充当していたという。

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