誰もが集う「寄り合い所」へ 障害福祉サービス事業トランキラがカフェ開設

 諫早市で障害福祉サービス事業を展開する一般社団法人「トランキラ」(森耕一郎代表)が10月30日、同市川内町に「カフェ・トランキラ」をオープンした。世代や性別の違い、障害の有無を問わず、楽しく過ごせる「寄り合い所」を目指している。
 トランキラは2016年4月に設立し、精神に障害のある人が暮らすグループホームを同年7月から運営。障害者の生活状況把握や相談に応じる自立生活援助事業所「サンタクルス」を8月に開設した。
 カフェは、グループホームの建物前に増築。クリーム色の壁が目を引く平屋建て約40平方メートル。客席約15席とカウンター越しにキッチンが見える開放的な雰囲気。
 「トランキラ」は、イタリア語で「落ち着いた」「静かな」という意味。森代表(49)は、70代の知人から「友人同士で会話を楽しめる喫茶店が諫早市東部に少ない」と聞き、カフェ開設を決意。グループホームの運営に携わってきた山本静香さん(66)が店主を務め、家庭の味が楽しめるランチ(1日10食程度、500円)のほか、コーヒーまたは紅茶とスイーツ(450円)を提供する。
 営業時間外にレンタルスペース(1時間千円)での利用も可能。森代表は「勉強や将棋を教えることが得意な人、革細工が好きな人などが気楽に集い、いろいろな可能性に挑戦できる場にしたい」と話す。
 カフェ(電070・7587・9608)の営業時間は午前11時半~午後3時半。月、金曜定休ほか不定休。

「気楽に寄り合える場所に」とオープンしたカフェ・トランキラ=諫早市

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