健康維持の大切さ 来場者に呼び掛け 平戸市民病院長が講演

 長崎県平戸市の地域医療を考える講演会(根獅子町主催)が10月30日夜、同町の根獅子公民館であり、平戸市民病院の押淵徹院長(71)が約100人に健康維持の大切さなどを呼び掛けた。
 同病院は入院、外来患者数に対し常勤医が不足し、長崎大学病院などの応援を受けている。講演会は、住民に現状を知ってもらい、疾病予防の機運を高めようと企画した。
 押淵院長は、生活習慣を見直しながら体力の向上を図る大切さを説明。「病気の人を診るだけではなく、健康づくりを進めたい人の診療も心掛けたい」と述べた。一部の人が市外の医療機関に足を運んでいる状況を踏まえ「緊急時に備え、病歴や治療経過などをメモに記し医師に伝えることが必要」と述べ、市内にかかりつけ医を持つ重要性を訴えた。

講演で健康維持の大切さなどを呼び掛ける押淵院長=平戸市根獅子町

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