厚真など被災3町で第1期仮設住宅入居始まる

©株式会社室蘭民報社

 9月6日の胆振東部地震で甚大な被害を受けた厚真、むかわ、安平3町で1日から、被災者の生活拠点となる仮設住宅(第1期)の入居が始まった。3町で130戸が建設され、123世帯、257人が入居することになっており、2年間で生活再建を目指す。

 町別の仮設住宅戸数は厚真町が85戸(80世帯、170人)、むかわ町25戸(25世帯、48人)、安平町20戸(18世帯、39人)。間取りは単身者用の1DK(21平方メートル)、2人用の2DK(31平方メートル)、3人以上用の3K(41平方メートル)の3種類ある。

 本格的な冬場を迎えることから、寒さ対策として壁や天井、床には厚めの断熱材を増やし、二重サッシにした。住民同士の交流の場として談話室も設けた。引っ越しは3、4の両日がピークとなりそうだ。

生活再建へ一歩

 「わが家だと思って暮らします」。胆振東部地震被災者の仮設住宅への入居が始まった1日、厚真、むかわ、安平3町ではそれぞれの思いを胸に、新たな拠点となる仮設住宅での生活再建に歩み出した。

 厚真町の厚真中学校で避難生活を送る荒谷潔さん(86)、梅子さん(84)夫妻は自宅が全壊する被害を受けた。役場で手続きを済ませて仮設住宅を訪れ、「仮設住宅での生活を待ち望んでいた」と室内を見て回り電気や水道、物置などを確認していた。3日には息子と娘が駆け付け、引っ越しするという。

 むかわ町で新聞販売店を営む工藤弘さん(65)は午前9時前、一番乗りでむかわ町役場へ。竹中喜之町長から「少しでも元気な生活を取り戻してほしい」と直接鍵を受け取った。早速、妻・愛子さん(60)と長男隆史さん(31)の親子と親戚で仮設住宅へ引っ越した。「これから2年の間にどう生活を再建していくかを考える。新たな出発です」と笑顔を見せていた。

 同町内の梶原義信さん(73)、照代さん(66)夫妻は町営住宅で被災。避難所に身を寄せていたが、夜眠れずに車中泊をしながら約2カ月もの間、生活してきた。照代さんは「早くに避難所から仮設住宅に移りたかった。足を伸ばして眠れるし、お風呂にもゆっくり入りたい」と室内を見回しながら、家具などを運び込んでいた。

 道によると、3町の避難者は10月31日時点で計316人に上る。道は今後、第2期分として3町で計93戸を用意するとしている。入居は11月下旬になりそうだ。(佐藤重伸)

【写真=(上から順に)仮設住宅に入り、室内の備品を点検して回る荒谷さん夫妻=1日午後3時45分、厚真町表町公園、竹中町長から仮設住宅の鍵を受け取る工藤さん(右)、厚真町で行われた仮設住宅の鍵の受け渡し】