中津市耶馬溪町山崩れ「地下水集中していた」

県の検討委が見解

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山崩れの原因や周辺斜面の調査方法について議論を交わした県の検討委員会。年内に最終報告をまとめる=1日、県庁

 中津市耶馬渓町金吉(かなよし)で今年4月に住民6人が犠牲になった山崩れで、原因究明に向けて県が設けた検討委員会(委員長・下川悦郎鹿児島大名誉教授)の第3回会合が1日、県庁であった。ボーリング調査などで現場は地下水が集中する場所だったことが分かり、岩盤の粘土化も重なって崩壊したとの見解で一致した。

 議事は非公開。終了後、取材に応じた下川委員長は「水が広範囲から豊富に集まる仕組みで、大きな水圧が発生していた。滑り面となった岩盤の表層付近は劣化し、粘っこく滑りやすかった」と説明した。

 発生前2週間の雨量が6ミリと少なかったにもかかわらず、地下水が上昇した理由は「特定できないだろう」と述べた。

 検討委は地滑りの専門家4人で構成。県、市、大分大などの4人もオブザーバーとして参加している。現場と同じような地質の周辺斜面の危険性を調べる方法も検討している。年内に4回目の会合を開き、最終報告をまとめる予定。