つくば市 クレオ再生、関与断念 市議会、成功を疑問視

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定例会見でクレオ再生に市が関与することを断念したと発表する五十嵐立青つくば市長=市役所

2月から休館状態が続く商業施設「クレオ」(つくば市吾妻)の再生問題で、五十嵐立青市長は2日、市と民間の出資で「まちづくり会社」を設立し、クレオの土地建物を買い取る案を断念すると発表した。市議会の理解が十分得られなかったのが主な理由。同日の市議会全員協議会(全協)で五十嵐市長が報告した。クレオ再生に市が積極的に関与する選択肢は消え、土地建物を所有する第三セクター・筑波都市整備は今後について、「土地建物を買い取る意向のある業者と交渉を進める」と語った。

全協で五十嵐市長は「クレオ再生に関し多くの意見を頂いた。計画実現に尽力し、再生案に期待してくれた市民に申し訳ない」と謝罪。「限られた時間の中で(市議会に)できる限り説明したが、結果として十分ではなかった」と語った。

市は9月28日、「まちづくり会社」がクレオの土地建物を買い取り、新たに商業施設やオフィス、公共施設などを入居させる構想を発表。初期費用は71億円と見積もり、市の持ち出しを約20億円としていた。

しかし、市議会からは成功を疑問視する声が多数上がった。関係者によると、五十嵐市長は市議会の各会派とも協議し、最終的に断念を決断したという。

筑波都市整備は土地建物の買い取り期限について市に「年内が目安」と説明。市は12月中の購入を目標に補正予算案の市議会提案を模索していた。(高阿田総司)