群馬県信組の30代職員が計1100万円着服 藤岡のJAでは86万円

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◎掛け金の一部入金せず遊興費に…群馬県信用組合

 顧客の定期積金の掛け金の一部を入金せず、総額約1100万円を着服したなどとして、群馬県信用組合(安中市原市、新野正行理事長)は2日、甘楽町支店に勤務する30代の男性職員を懲戒解雇処分にしたと発表した。8月30日付。全額を弁済しており、同信組は刑事告訴しない方針。

 同信組によると、元職員は2013年11月~今年3月、担当していた顧客13人の定期積金38口の掛け金の一部を入金せず、着服した。12年8月~17年3月には、営業成績を上げるため、利用者60人の名前を使って貯蓄預金と定期積金の口座計103口を無断で開設した。

 元職員は金を着服した口座にその後入金するなどして、発覚を免れていた。

 今年5月、顧客の依頼を受けて定期積金の満期処理をしようとしたが掛け金の入金遅れにより処理できず、不正が発覚した。内部調査をし、被害に遭った顧客に説明したという。

 元職員は「パチンコなどに使った」と話しているという。

 新野理事長は「内部管理態勢を見直し、信頼回復に取り組みたい」とした。

◎支店次長を懲戒解雇 刑事告訴を検討…JAたのふじ

 融資先から返済金として受け取った現金86万円を着服したとして、多野藤岡農業協同組合(JAたのふじ、浦部正義理事長)は2日、支店の男性次長(60)を懲戒解雇処分にしたと発表した。10月25日付。被害は弁済されておらず、同JAは刑事告訴も検討している。

 同JAによると、元次長は本店と支店に勤務していた2008年4月~17年10月、約20回にわたって融資先の男性が返済のために手渡した現金を着服した。JAの定める「受取書」を使用せず、市販の領収書に支店の印鑑を押して男性に交付。支店の窓口担当者には返済金の全額を渡さなかったり、一部を入金しただけで領収書の控えを渡さなかったりした。

 男性が領収書の金額とJAへの入金額が違っていることに気付き、今年9月に発覚した。

 元次長は「住宅ローンや公共料金の支払いなどに充てた」と話しているという。同JAは、他に同種の行為がないか、調査している。

 浦部理事長は2日、藤岡市内の同JA本店で記者会見し、「組合員をはじめ関係者にご迷惑をお掛けしたことをおわびしたい。コンプライアンス体制を立て直し、二度と起きないよう最大限努力したい」と話した。