障害児教育、理解深めて 10日に公開イベント 横須賀

 障害のある子ども一人一人に応じた教育を研究する「国立特別支援教育総合研究所」(特総研、横須賀市野比)は10日、一般公開イベントを行う。担当者は「障害の有無にかかわらず、一緒に支え合う社会づくりに理解を深めてもらえれば」と来場を呼び掛けている。

 当日は、1歳2カ月で亡くなったダウン症の長男の闘病記「もう一度、抱きしめたい」の著者で、重度の脳性まひがある中村勝雄さんが講演。著書に込めた思いや、その後に生まれた2児の子育てでのエピソードなどを語る。

 発達障害の特性を学んだり、2020年開催の東京パラリンピックの正式種目「ボッチャ」を体験できるほか、筑波大学付属視覚特別支援学校に通う生徒からマッサージも受けられる。

 午前9時半から午後4時までで、入場無料。問い合わせは、特総研電話046(839)6810。

昨年の一般公開イベントで、特別支援教育のための教材に触れる来場者(特総研提供)

© 株式会社神奈川新聞社