J3を独走中!FC琉球の快進撃を支える注目の5人

今季のJ3で首位を独走しているFC琉球。

本日18時からホームで開催される第30節ザスパクサツ群馬との試合に引き分け以上の結果を残すと、自力優勝とJ2昇格が同時に決定する。

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2003年の創設から15年、J参入からは5年。今まさに沖縄サッカーの歴史を塗り替えようとしている彼らの注目選手を紹介しよう。

中川風希

“超”攻撃的なスタイルでJ3を席巻するFC琉球の中心となっているのは、スペインからの“逆輸入”でJリーグ入りした異色のアタッカーだ。

武南ジュニアユース、武南高校、関東学院大と進み、2季スペイン下部(5、4部)での経験を積んだ中川は、2017年にFC琉球へ加入した。

元々は身体能力に優れたFWであったが、子供の頃の憧れだったという中田英寿のように琉球では攻撃的MFとして才能を発揮している。

特に今季は4-1-4-1のインサイドハーフのポジションを担い、ここまで13ゴール・10アシストとリーグ最高といってもいい素晴らしい成績を残している。

瀧澤修平

地元・茨城の東洋大牛久、東洋大を経て2016年にFC琉球へ加入し、1年目から主力を務めている瀧澤。

1対1の守備とフィジカル能力、空中戦に優れたセンターバックで、その実力はJ3屈指であり、『Football LAB』が集計した今季の「守備」部門では宗近慧(YS横浜)に次いで堂々2位にランクインされている。

不動のコンビを形成する増谷幸祐とは甲乙付け難い存在だが、瀧澤は左足からのフィード能力も高く、後方からのビルドアップという点でもチームの大きな支えとなっている。

ハイリスク・ハイリターンの姿勢を貫く琉球において、29失点という数字も彼抜きには語れないだろう。

富樫佑太

名門・國學院久我山高1年の時から存在感を示し、3年の頃には「高校屈指のFW」という評価を受けた万能アタッカー。

高校卒業後はスペインに渡りウラカン・バレンシア(3部)に在籍したが、ビザの関係もあって出場機会を得られず。2015年にJ3のFC琉球へ加入した。

幼年期の憧れが元ブラジル代表FWロナウジーニョということで、ドリブルを主体に攻撃の組み立てやラストパスを得意とする一方、得点感覚やスペースで受ける能力にも長けたオールラウンダーな選手である。

「J2昇格!10得点!」を目標に掲げた今季は2018年6月の第13節・SC相模原戦でハットトリックを含む4得点を記録するなど、琉球の右サイドで主力を務め、ここまでチームトップ(全体で3位)の15得点をマークしている。

小松駿太

元U-15日本代表候補で、琉球の心臓となっている若きMF。

横河武蔵野FCジュニアユース、横浜F・マリノスユース、順天堂大学を経て、昨年YS横浜(J3)でデビューし、今年になってFC琉球へ加入した。

子供の頃の憧れの選手は元日本代表MF遠藤保仁(ガンバ大阪)で、自身もダイナミックなプレーとパスの創造性、判断能力に優れ、得点力も備えている。精神面での図太さも魅力だ。

『Football LAB』が集計するデータでは「攻撃」がJ3全体で第3位、「パス」が同2位と非常に優秀な数値を示しており、20歳ながらアンカーという重要なポジションを任されている。

朴一圭

強い精神力とコーチング能力が光る“闘将”GK。金鐘成監督から「ピッチ上の監督」と評価され、琉球の主将を務める。

埼玉生まれで、東京朝鮮中高級学校、朝鮮大学校を経て、2012年に当時JFLの藤枝へ。その後FC KOREA(関東1部)、藤枝(J3)を経由して2016年にFC琉球へ加入した。

GKとしては180cmと小柄だがその分、足元の技術とフィード能力を備え、エリア外まで幅広くカバーする守備範囲の広さが彼の武器である。

かつては自身のリスキーなプレースタイルに悩んだこともあったそうだが、「リベロ」とまで呼ばれるドイツ代表GKマヌエル・ノイアーらの台頭によって自信を持ってプレーできるようになったという。

琉球の攻撃的なスタイルは、そんな彼あってこそといっても過言ではないだろう。

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