八代市立病院を本年度末で廃止 市議会、条例案を可決

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 八代市議会(定数28)は2日の臨時会で、市立病院(熊本県八代市妙見町)の廃止条例案を、賛成多数(賛成19、反対8)で可決した。市が同病院を本年度末で廃止し、一般病床の再編移転や外来診療の事業譲渡を行うことが正式に決まった。

 一般病床全66床のうち、56床を熊本総合病院(同市通町)に、9床を八代北部地域医療センター(氷川町)に来年4月、移転する。外来診療は現地の仮設棟を使い、熊本総合病院が運営。住民の要望が強い整形外科の新設なども検討しているという。

 本会議では議員2人が「市民団体が存続を求める署名を市に提出している。廃止は民意を無視したものだ」「病床移転先の受け入れスペースや看護師確保が担保されているか不安が残る」などと反対討論。「(市立病院の地元である)宮地地域に医療機関を残すため、考え抜かれた解決策だ」との賛成討論もあった。

 市立病院は経営悪化などから、在り方が長年議論されてきた。昨年12月、中村博生市長が廃止方針を表明。10月12日、市は病床を受け入れる両医療機関と基本協定を結んだ。(益田大也)

(2018年11月3日付 熊本日日新聞朝刊掲載)