五輪の姿若々しく、金栗先輩銅像に 母校同窓会が新玉名駅前に建立 

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緒方信行教授が制作中の金栗四三像のイメージ画。1912年ストックホルム大会の姿を再現している

 「日本マラソンの父」金栗四三の功績をたたえようと、母校玉名高(玉名市)の同窓会が、約100年前の五輪選手当時をモデルにした銅像の建立を進めている。来年のNHK大河ドラマ「いだてん」の主人公になるのを記念した同校創立115周年事業で、11日に新玉名駅前で除幕する。

 金栗の銅像は、1969年に玉名高同窓会などが校内に建てた全身像に続き2体目。1体目が喜寿を記念した老齢の姿なのに対し、今回は20代の若々しい青年像になる。

 制作は、同校OBで彫刻家の緒方信行・熊本大教育学部教授(63)が担当。昨年12月に依頼を受け、イメージ画や模型を経て今年8月末にFRP(繊維強化プラスチック)の原型が完成。ブロンズ像を鋳造する最終段階に入っている。

 像は台座を含め高さ約2・8メートル。写真を基に精悍[せいかん]な表情の立ち姿とし、ランニングシャツの日の丸と「822」のゼッケンで、日本人として初めて五輪に出場した12年ストックホルム大会の姿を再現した。

 緒方教授は「五輪選手らしい気迫やりりしさを追求した」と強調。肉体をリアルに表現するため、今年の熊本城マラソンで優勝した古川大晃さんら熊本大の現役アスリートの肉付きや体形を参考にしたという。

 制作費には同窓生の寄付金を充てた。「予想を上回る協力をいただいた。偉大な金栗先輩と母校、玉名市の盛り上げにつなげたい」と同窓会の前田利為会長(77)。

 金栗は現在の和水町に生まれ、玉名高の前身である旧制玉名中で学んだ。卒業後、東京高等師範学校(現筑波大)に進んでマラソンを始め、五輪に3回出場している。(蔵原博康)

(2018年11月3日付 熊本日日新聞朝刊掲載)