パドレス・牧田がDFAに 日本球界復帰の可能性も

移籍市場の本格スタートを前に、各球団は60日間の故障者リスト(60日DL)に入っていた選手を40人ロースターに戻さなければならず、ロースターの整理を進めている。パドレスは60日DLに4人が登録されていた一方、40人ロースターには2枠しか空きがなく、必要な2枠を空けるためのロースター整理の一環として牧田和久をDFA(40人ロースターから除外する措置)とした。

ある選手がDFAとなった場合、その選手はただちに40人ロースターから除外され、25人ロースターに登録されていた場合はそちらからも外される。そして球団は7日以内にその選手を他球団へトレードするか、解雇してフリーエージェントとするか、ウエーバーにかけるかを選択することになる。

ポスティング制度を利用してメジャーリーグに挑戦し、パドレスに入団した牧田は、今季27試合に登板して35イニングを投げ、0勝1敗0セーブ2ホールド、防御率5.40、37奪三振を記録。メジャーリーグでは珍しいアンダーハンドであり、ワールド・ベースボール・クラシックなどの国際舞台で好投していたこともあって活躍が期待されていたものの、4度のマイナー降格を経験するなど、期待に応える活躍を見せることはできなかった。パドレスとは2年契約を結んでおり、来季も年俸190万ドルの契約が残っているため、他球団がトレードやウエーバー経由で牧田を獲得し、この契約を引き継ぐ可能性は低いと見られている(パドレスが年俸の一部を負担する形でのトレードはあり得る)。

となると、牧田はフリーエージェントとなって新たな所属先を探すことになるが、アメリカでのプレイ継続を希望するのであれば、マイナー契約からのスタートとなるだろう(パドレスとの契約による年俸190万ドルは保証される)。また、投手力に不安を抱える古巣の埼玉西武は、シーズン中から牧田の動向を追っており、牧田が日本球界復帰を目指すのであれば獲得に動く可能性が高い。いずれにしても、パドレスを解雇されたあとの牧田の意思次第ということになりそうだ。

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