J2昇格 悲願に歓喜 FC琉球 地元で決めた サポーター燃えた

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 試合終了のホイッスルが鳴った瞬間、スタジアムに駆け付けたサポーターたちは、感極まってうれし涙を流し、抱き合った。チーム設立から約15年、悲願のJ3優勝とJ2昇格を果たしたFC琉球。サポーターたちは「最高だ」「ありがとう」と歓喜し、報告に近づいてきた選手と水を掛け合ったり、記念撮影をしたりするなど、祝福の笑顔があふれた。J2の舞台へ向けても「今の攻撃的なサッカーを貫いてほしい」と期待を膨らませた。

 先週、長野県で行われたAC長野パルセイロ戦は終了間際のゴールで辛くも引き分け。3日のホーム戦で決めるという強い気持ちはサポーターも一緒だった。試合をリードしながらもサポーターたちは「もう1点」「しっかり。集中」と何度も声を掛け“12人目の選手”として選手と心一つに試合に臨んだ。

 最前列で声援を送った会社員の徳比嘉恭平さん(28)=宜野湾市=は先制しリードする試合展開に「選手たちに昇格が懸かるプレッシャーもあるかなと思ったが、いつも通りのびのびプレーしている」と頼もしそうに見守った。「J2に上がっても、今のように失点を恐れず、超攻撃サッカーを貫いてほしい」とエールを送った。

 発足初期から応援しているという公務員の森純生さん(33)=那覇市=は「今はチームが出している(試合の)チラシの印刷も最初はサポーターが作らないといけないぐらい、フロントも人手が足りなかった」と振り返る。約8千人が来場した観客席を見て「こんなに席が埋まるのは見たことがない。この光景が見たかった」と感慨深げに語った。

 観客席には家族連れの姿も多く見られた。妻と子ども2人と一緒に観戦した会社員の宮城浩之さん(37)=沖縄市=は「FC琉球の試合は毎回、見に来ている。子どもとの時間も持てるし、仕事の活力、元気にもつながっている。沖縄でプロのサッカーチームが活躍する影響は大きい」と笑顔を見せた。

 発泡スチロールなどを材料にした手作りの優勝盾を観客席で高く掲げた会社員の柴田愛花さん(30)=宜野湾市=は「試合で選手たちの前向きな姿に励まされている」と話した。