核兵器廃絶を求める「反核医師のつどい」が3日、長崎市平野町の長崎原爆資料館ホールであり、被爆者や医師らが核廃絶運動や被爆体験者に対する聞き取り調査の結果などについて講演した。
反核を訴える県内外の医師らでつくる実行委が主催し29回目。本県での開催は初めて。医療関係者や市民ら約210人が参加した。
県民主医療機関連合会の被爆者医療委員、松延栄治さんは、被爆未指定地域で原爆に遭った被爆体験者の健康影響を検証する「被爆地域拡大証言調査」(2011年1月~13年10月)の結果を報告。すすや灰、黒い雨など原爆さく裂時の影響は未指定地域にも及んだとし、発熱や脱毛、下痢などの急性症状に始まる健康被害が生じたと指摘。「被爆体験者は被爆者である」と訴えた。