講道館杯柔道 永瀬(旭化成)初戦敗退

 男子81キロ級で2016年リオデジャネイロ五輪銅メダリストの永瀬(旭化成、長崎市出身)が初戦敗退した。右膝の靱帯(じんたい)断裂から、約1年ぶりに臨んだ本格的な復帰戦。大会は20年東京五輪へ向けた各種海外派遣の選考も兼ねていただけに「ここに懸けて勝ちにいって、この結果はダメージが大きい」と言葉を絞り出した。
 相手は過去に負けたことがない27歳の春山(自衛隊)。試合開始早々に技ありを奪われた後、中盤に内股で技ありを取り返した。だが、焦りから精神的余裕が持てずに息が上がり、延長3分28秒に三つ目の指導で反則負けとなった。
 今後の日本代表選考過程や自身の大会出場予定については「まだ何も分からない」。これまで日本の81キロ級をけん引してきた25歳は「チャンスを信じて、やるべき稽古を続けるしかない」と自らを奮い立たせていた。

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