紫波が誇る「遺影画家」 町図書館で企画展

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紫波町図書館に展示される遺影画家大沼岩峰さんの作品

 紫波町紫波中央駅前の町図書館で開催中の企画展「紫波のデザインをさがそう」(29日まで)で、同町南日詰の遺影画家大沼岩峰(がんぽう)さん(本名孝男、1936~2015年)の作品を展示している。専門的に遺影を肖像画で描く県内でも数少ない作家。作品は町内を中心に各家庭に残っており、代表作の一つを展示し先人の功績を顕彰する。

 作品は縦約110センチ、横約90センチのキャンバスに和装の女性を描いた。タイトルは不明だが、大沼さんが想像で描いたとされ、遺影画と同じ木炭画。同館が大沼さんの家族に依頼し、遺影画と同じ技法で肖像権に抵触しない作品を展示することにした。

 家族によると大沼さんは奥州市出身。10代で親族から肖像画を学び、20代で結婚してから同町で暮らした。遺影画をなりわいとし、県内各地から依頼を受け亡くなるまで描き続けた。元全日本肖像画美術協会東北連合会長。尺八の講師もするなど多様な芸能に秀でていたという。

 企画展では町内の土人形作家や和菓子の木型作家の作品なども展示している。午前10時~午後7時。月曜休館。入場無料。