モリワキの清成龍一が路面コンディションを読み切り11年ぶり優勝/全日本ロードJSB1000最終戦レース2

 全日本ロードレース選手権最終戦・鈴鹿大会のレース2は、清成龍一(KYB MORIWAKI MOTUL RACING)が11年ぶりの優勝を飾った。ウエット路面が場所によって乾き始めるという難しいコンディションで、清成は他の追随を許さずにハイペースで走行。2位中須賀克行(YAMAHA FACTORY RACING TEAM)に23秒の大差をつけて独走優勝を果たした。3位は高橋巧(Team HRC)。

 昼過ぎに雨は上がったものの、濡れた路面でスタートした全日本ロードレース最終戦・鈴鹿大会のレース2。ウエット宣言により2周減算され、18周で競われることになった。

 上位チームのほとんどがレインタイヤを履く中、徐々に路面が乾くと見越したライダーはインターミディエイトタイヤをチョイス。これが勝負を分けた。

 スタートで飛び出したのは高橋巧。中須賀はレース1と同様にまたウイリーしてスタートミスを喫する。それでもすぐにリカバリーし、1周目は高橋巧、中須賀、そしてチームメイトの野左根航汰(YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5)の順。

清成龍一(KYB MORIWAKI MOTUL RACING)

 後方から猛然と追い上げてきたのが清成だ。ピレリのインターミディエイトタイヤを履いていた清成は、他を圧倒する力走。4周目、瞬く間にトップに立つと、2番手中須賀を周回ごとに2秒近く引き離し、そのまま独走優勝を果たした。清成にとって2007年以来11年ぶりの勝利となる。

 2位は中須賀、3位は高橋巧。清成と同じくピレリのインターミディエイトタイヤを履いた高橋裕紀(KYB MORIWAKI MOTUL RACING)が12番手グリッドから追い上げ、4位入賞を果たした。

 以下、JSB1000決勝レース2順位結果。

■全日本ロードレース選手権最終戦 JSB1000クラス決勝レース2結果

Pos. No. Rider Team Motorcycle Tire Gap/Delay

1 23 清成龍一 KYB MORIWAKI MOTUL RACING ホンダCBR1000RR SP2 PI 18 Laps

2 21 中須賀克行 YAMAHA FACTORY RACING TEAM ヤマハYZF-R1 BS 23.799

3 1 高橋巧 Team HRC ホンダCBR1000RR SP2 BS 32.888

4 72 高橋裕紀 KYB MORIWAKI MOTUL RACING ホンダCBR1000RR SP2 PI 40.304

5 46 星野知也 TONE RT SYNCEDGE4413 BMW S1000RR PI 57.389

6 5 野左根航汰 YAMAHA FACTORY RACING TEAM #5 ヤマハYZF-R1 BS 58.920

7 090 秋吉耕佑 au・テルルMotoUP RT ホンダCBR1000RR SP2 BS 1’05.167

8 11 渡辺一馬 Kawasaki Team GREEN カワサキZX-10RR BS 1’17.303

9 28 ブラッドリー・レイ ヨシムラスズキMOTUL スズキGSX-R1000L8 BS 1’34.517

10 20 日浦大治朗 Honda Suzuka Racing Team ホンダCBR1000RR SP2 BS 1’38.483

11 8 山口辰也 Team SuP Dream Honda ホンダCBR1000RR SP2 BS 1’38.524

12 71 加賀山就臣 Team KAGAYAMA スズキGSX-R1000 DL 1’44.238

13 12 津田拓也 ヨシムラスズキMOTUL スズキGSX-R1000L8 BS 1’45.872

14 634 水野涼 MuSASHi RT HARC-PRO.Honda ホンダCBR1000RR SP2 BS 1’46.917

15 25 生形秀之 エスパルスドリームレーシング・IAI スズキGSX-R1000 BS 2’02.013

16 7 濱原颯道 Honda Dream RT 桜井ホンダ ホンダCBR1000RR SP2 BS 2’11.185

17 14 中冨伸一 HiTMAN RCKOSHIEN YAMAHA ヤマハYZF-R1 DL 2’12.573

18 26 渡辺一樹 ヨシムラスズキMOTUL スズキGSX-R1000L8 BS 1Lap

19 34 岡村光矩 KRP三陽工業&RS-ITOH カワサキZX-10RR DL 1Lap

20 35 近藤湧也 JOYNET GBSレーシングYAMAHA ヤマハYZF-R1 BS 1Lap

21 31 津田一磨 Team Baby Face ヤマハYZF-R1 BS 1Lap

22 37 須貝義行 チームスガイレーシングジャパン アプリリアRSV4 RF BS 1Lap

23 22 児玉勇太 Team Kodama ヤマハYZF-R1 BS 1Lap

24 43 中津原尚宏 ATJ Racing ホンダCBR1000RR BS 2Laps

25 40 小島一浩 Honda 緑陽会熊本レーシング ホンダCBR1000RR DL 4Laps

– 51 ザクワン・ザイディ Honda Asia-Dream ホンダCBR1000RR SP2 BS 17Laps

– 70 清末尚樹 チーム阪神ライディングスクール カワサキZX-10RR BS 出走せず

– 91 柴田義将 リリカ AMENA ヤマハYZF-R1 DL 出走せず

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