酒井のマルセイユ、9つのカッコいい「adidas時代のユニフォーム」

2018-19シーズンよりPumaと契約する、酒井宏樹が所属のマルセイユ。

そろそろPuma製のユニフォームも見慣れてきたが、同時に少し懐かしく思うのがadidas時代のユニフォームだ。

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マルセイユとadidasは、八百長問題で2部へ降格した時代(1994-95、95-96シーズン)を除いては、1974年から2018年まで長期に渡りパートナーシップを結んできた。

そこで、ここでは印象深いadidas時代のユニフォームをいくつかご紹介しよう。

Marseille 1988-91 adidas Home

マルセイユの黄金期を象徴するキットのひとつが、この88-91モデル。3シーズンに渡って使われたが、その間の国内リーグは3連覇を達成。また、88-89シーズンは国内カップ戦を優勝し、90-91シーズンはUEFAチャンピオンズカップ(現CL)を準優勝している。

シャドーのストライプが洒落たデザイン。胸の「Panasonic」も、黄金期を象徴するスポンサーロゴだった。

Marseille 1991-94 adidas Home

マルセイユの黄金期を象徴するもうひとつのキットが、この91-94モデルだろう。リーグ優勝とチャンピオンズカップ優勝という輝かしい結果を残したが、後に八百長問題が発覚し、リーグタイトルの剥奪および2部降格へ。天国と地獄をどちらも味わった稀有なユニフォームだ。

ミランとのチャンピオンズカップ決勝戦の一場面。当時のUEFAの規定で、シャツへのスポンサーロゴ掲出は禁止されていた。

八百長問題の発覚後、降格処分を受けたクラブは94-95、95-96の2シーズンを2部で戦うことに。そしてadidasもこの期間中はマルセイユと決別している(2部時代のサプライヤーはReebokとMizunoだった)。

Marseille 1998-99 adidas Home

96-97シーズンより1部へ舞い戻ったマルセイユは、同時にadidasとのパートナーシップを復活する。98-99シーズンでクラブは創立100周年を迎え、ユニフォームはホーム、アウェイ、サードの各キットが100周年記念仕様となった。

キットは光沢感がある生地にマルセイユ・ブルーが美しく、エンブレムは100周年記念の特別仕様。胸のスポンサー「ERICSSON」はスウェーデンの通信機器メーカーで、1997年から2001年までスポンサーを務めた。

Marseille 2002-03 adidas Home

「ERICSSON」との契約が終了し、クラブは新たにアルジェリアの航空会社「Khalifa Airways」をスポンサーに迎えた。鳥を描いたこのロゴデザインは、マルセイユの爽やかなキットカラーと絶妙なコンビネーションを披露する。

しかし2003年、「Khalifa Airways」を含む「Khalifaグループ」は経営が崩壊。胸スポンサーだった航空会社は倒産し、評判の良かったロゴマークはたったの1年間で見納めとなった。

Marseille 2004-05 adidas Home

このシーズンのキットデザインには、マルセイユ市の旗や紋章に使われている「白地に青十字」をあしらっている。十字を大きく前面右側に配置したアシンメトリーのデザインが印象深い。

当時のフィリップ・トルシエ監督との縁もあり、このシーズン後半に中田浩二氏が移籍。しかし出場機会は決して多くはなかった。

Marseille 2008-09 adidas Away

ユニフォームファンにとっては衝撃的なデザインだった、アーガイル柄のアウェイキット。この大胆なデザインが“お洒落”と評判を呼び、レプリカユニフォームは人気が高かった。

胸のスポンサー「n9UF」はフランスの通信会社で、2004年から2009年にかけてマルセイユとスポンサー契約を結んでいた。

Marseille 2009-10 adidas Home

実に18季ぶりのリーグ制覇を成し遂げた2009-10シーズン。チームをリーグ優勝へ導いたディディエ・デシャン監督(当時)は、その18年前のリーグ優勝当時の中心選手だった。

ユニフォームは、マルセイユブルーのピンストライプが爽やかなデザイン。クラブは創立110周年を迎えることから、このキットは110周年記念モデルという位置付けで、エンブレムのデザインも特別仕様となっている。

Marseille 2015-16 adidas Away

2010年代に入るとユニフォームのデザインは迷走気味となり、一時期は悪い意味で個性の強いキットが登場した。しかしこの2015年頃から再びストライプを使うなど、デザインに落ち着きが見え始める。

このアウェイキットは、マルセイユブルーとブラックのストライプが格好良い一着。ストライプという伝統的なデザインを、モダンにアレンジした好例といえるだろう。

Marseille 2016-17 adidas Third

15-16シーズンのアウェイキットに続き、このシーズンも絶妙なストライプ柄が登場した。ホワイトとブルーのストライプは、07-08シーズンのアウェイキットを思わせる。

ドイツのハノーファーを退団し、酒井宏樹はこのシーズンからマルセイユの一員としてプレーしている。

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