県高校駅伝大会 東明男子V8女子V4

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区間賞の走りを見せて力走する東明3区の熊谷=宇佐市安心院町
レース序盤から後続を引き離す東明の神田
アベック優勝した東明の選手たち

 男子第69回、女子第34回県高校駅伝競走大会(大分合同新聞社後援)は4日、宇佐市の安心院支所前をスタート、安心院高校通用門前をフィニッシュとする男子7区間42・195キロ、女子5区間21・0975キロのコースであった。男子19チーム、女子13チームが出場。熱戦の結果、男子の東明が8年連続17回目、女子の東明が1時間8分53秒の県新記録、大会新記録で4年連続7回目の優勝を決めた。東明のアベック優勝は4年連続。

 男女の東明は全国大会(12月23日・京都)、男女の3位までが九州大会(11月18日・福岡)に出場する。

 =男 子= 

 (1)東明(遠入剛、河野慶太、熊谷奨、ベヌエル・モゲニ、塩田祥梧、庭瀬俊輝、萱島和)2時間6分58秒(2)鶴崎工(佐藤俊輔、太田瑠星、河野琉威、工藤郁也、安部優斗、久我駿太、阿南諒磨)2時間11分3秒(3)文理大付(木原雄大、志賀泰聖、林央晃、高部凌、川野慧吾、三田井颯汰、小野雄聖)2時間24分26秒(4)大分西2時間25分21秒(5)杵築2時間27分7秒(6)藤蔭2時間27分35秒(7)中津東2時間28分44秒(8)上野丘2時間30分36秒(9)竹田2時間32分25秒(10)舞鶴2時間33分24秒(11)国東2時間33分29秒(12)高専2時間35分7秒(13)東九州龍谷2時間38分7秒(14)安心院2時間40分52秒(15)三重総合2時間42分12秒(16)日田2時間45分25秒(17)大分支援2時間46分2秒(18)臼杵2時間46分30秒(19)日田林工2時間49分57秒

 【区間賞】▽1区(10キロ)佐藤俊輔(鶴崎工)30分11秒▽2区(3キロ)河野慶太(東明)8分31秒▽3区(8・1075キロ)熊谷奨(東明)25分27秒▽4区(8・0875キロ)ベヌエル・モゲニ(東明)23分5秒▽5区(3キロ)塩田祥梧(東明)8分50秒▽6区(5キロ)庭瀬俊輝(東明)15分40秒▽7区(5キロ)萱島和(東明)14分57秒

 =女 子= 

 (1)東明(神田美沙、磯部涼美、紀野愛実、有田菜々美、マータ・モカヤ)1時間8分53秒=県新、大会新(2)大分西(斉藤うた、中村朱里、小松優衣、奥西杏樹、木本胡実)1時間14分8秒(3)藤蔭(山中緋彩、山下茜音、田中美来、宮本奈和、江隈葵)1時間22分8秒(4)文理大付1時23分48秒(5)雄城台1時間25分41秒(6)杵築1時間27分8秒(7)上野丘1時間31分3秒(8)中津東1時間31分4秒(9)三重総合1時間32分31秒(10)臼杵1時間33分21秒(11)竹田1時間35分25秒(12)国東1時間35分53秒(13)安心院1時間37分43秒

 【区間賞】▽1区(6キロ)神田美沙(東明)20分38秒=区間新▽2区(4・0975キロ)磯部涼美(東明)12分55秒=区間新▽3区(3キロ)紀野愛実(東明)9分50秒▽4区(3キロ)奥西杏樹(大分西)10分30秒▽5区(5キロ)マータ・モカヤ(東明)14分58秒=区間新

 【男子評】東明が力を発揮し、8連覇を達成した。

 東明は立ち上がりで2位につけると、3区の熊谷の力走でトップに立った。その後は独走状態となり、後続をさらに引き離した。

 鶴崎工は1区佐藤の快走で1位発進を決めた。2区以降もよく粘ったが、及ばなかった。

 3位発進の文理大付は一丸の走りで順位を最後まで守り抜いた。

3区の力走で逆転

 男子の東明が7区間中6区間で区間賞を獲得し、8連覇を達成した。中でも3区の熊谷奨(3年)の力走が光った。

 2区まで鶴崎工を追う展開だった。だが熊谷は「2位は想定内だった」と落ち着いて走りだした。1キロ付近で鶴崎工を捉えてトップに立つと、その後も得意の上りで安定した走りを続け、1分15秒差をつけて4区のベヌエル・モゲニ(同)へ。モゲニも応え、苦手の下り坂で後続を引き離し、その後も後続との差を広げて栄冠を手にした。

 昨冬の都大路ではエース区間の1区を任された熊谷。だが春以降は調子を落とし、思うような走りができていなかった。それだけに「ここにきて上向きになってきた」と手応えをのぞかせた。

 総合力で8連覇を成し遂げたが、タイムは2時間6分58秒。前回の2時間6分13秒を上回ることができず、井上浩監督は「全国で戦うにはスピードが必要。何が足りなかったのか修正していきたい」と引き締めた。

 選手も同じ思い。熊谷は「タイムは良くなかった。全国で納得のいく走りをしたい」と誓い、塩田祥梧主将(同)も「全国では昨年の記録を上回りたい」と意気込んだ。

1区区間賞の鶴崎工及ばず

 ○…男子の鶴崎工は1区の佐藤俊輔(3年)が区間トップの走りを見せたが及ばなかった。

 佐藤は「先頭は譲らない」という強い気持ちで臨み、2大会連続の区間賞を獲得。2区の太田瑠星(2年)もトップ中継を決めたが、流れに乗り切れなかった。

 秦裕二監督は「もう少しタイム差を縮めたかったが…。よく走った」と選手の奮闘をたたえた。

文理大付1年生奮闘

 ○…男子の文理大付は1区の木原雄大(3年)がつくった流れに乗り、全員が懸命にたすきをつないで3位を守った。

 メンバーの大半が入学後に本格的に駅伝を始め、終盤の3区間に経験の浅い1年生が並ぶオーダーだっただけに結果はうれしく、大見健二監督は「中盤まで上級生が力を発揮してくれた。上出来」と振り返り、九州大会での活躍を期待した。

 【女子評】東明が1時間8分53秒の好タイムで4連覇を果たした。1区神田が区間新の走りで序盤から抜け出し、その後は独走状態。2区磯部、最終区モカヤも区間新をマークするなど盤石なレース運びで栄冠を手にした。

 大分西は4区奥西が区間トップの走りを見せて粘ったが及ばなかった。藤蔭は一丸で初の3位入賞を決めた。

独走、県記録を更新

 東明の選手たちは最後まで後ろを振り向くことはなかった。前回大会でマークした県記録と大会記録をさらに上回る快走で4連覇を達成した。井上浩監督が「全国でも上位を狙える」とする1時間8分台をマークし、選手からも笑みがこぼれた。

 「区間新を狙っていた」という1区の神田美沙主将(3年)は1キロ付近でギアを上げて一気に抜け出した。“一人旅”となってもテンポ良く腕を振ってリズムを保ち、狙い通りの走りで流れを呼び込んだ。

 2区の磯部涼美(2年)もストライドを伸ばしてスピードを上げて区間新。3区の紀野愛実(同)、続く4区の有田菜々美(同)も安定した走りでアンカーのマータ・モカヤ(3年)へ。モカヤは後続にさらに差をつける区間新の走りでフィニッシュラインを駆け抜けた。

 タイムはもちろん、足首を故障していた有田の戦列復帰にもめどが付き、井上監督も「狙い通りのレース展開。強くなっている」と手応えをのぞかせた。ただ目標はあくまで都大路での上位入賞。神田主将は「ここで終わりではない。気持ちを引き締める」と次を見据えた。

大分西、前回タイム届かず

 ○…「チーム力で目標を達成したかったが…。残念」。大分西の西木場優二監督は前回大会の1時間12分46秒に届かなかったことを悔しがった。

 東明に差をつけられたが、全員が力を尽くした。ただ14分台のフィニッシュに、麻生亜美主将(3年)は「みんな悔しい思い。九州大会では目標を上回って笑顔でフィニッシュしたい」とリベンジを誓った。

藤蔭、創部後初の3位

 ○…藤蔭が創部以来初の3位入賞を決めた。2年前、陸上部に駅伝部門を新設し、九州大会出場を目指して練習を積んできた。それだけに目標達成はうれしく、笑顔がはじけた。河津卓哉監督は「選手が全力を出してくれた」とたたえ、山中緋彩(ひいろ)主将(3年)は「頑張ってきたことが結果につながった。九州大会でも一丸となって走りたい」と話した。