サンユウ、大阪ミガキを子会社化 慢性的な能力不足解消へ

 サンユウ(本社・大阪府枚方市、社長・西野淳二氏)は2日、磨棒鋼メーカーの大阪ミガキ(本社・東大阪市本庄西、社長・松井亮一氏)を子会社化する、と発表した。

 サンユウは3拠点で磨棒鋼を製造しているが、慢性的な能力不足のため、従来から大阪ミガキに製造を委託していた。今後、顧客への供給責任を十分に果たしていくため、大阪ミガキの生産余力を継続的に活用することが必要であると判断し、子会社化することを決めた。

 大阪ミガキの大株主および持株比率は小野利美氏64・9%、伊藤忠丸紅鉄鋼14・7%、岡田元氏12・4%。サンユウは小野氏から普通株式4万2324株を取得する。議決権所有割合で52・0%となる。取得価額は株主が個人で、守秘義務契約を締結していることから公開しない。2日に株式譲渡契約を締結し、きょう5日にも株式譲渡を実行する予定。

 大阪ミガキの18年3月期実績は売上高30億8800万円、経常利益4億2千万円、純利益2億7600万円。営業・加工拠点として、本社・三重支店・滋賀営業所・滋賀工場がある。月産量は約1千トン。

© 株式会社鉄鋼新聞社