大阪・御堂筋に約40万人集結「御堂筋オータムパーティー2018 御堂筋ランウェイ」

11月4日、大阪の魅力を国内外に発信する「御堂筋オータムパーティー2018 御堂筋ランウェイ」が開催された。大阪の多様な魅力が融合した“1つの物語”が、ランウェイに描かれ、イベント会場となった御堂筋には、約40万人の観衆がつめかけた。

御堂筋の中央に出現した400m超えのランウェイ。MCを務める今田耕司と宇都宮まきが登場。沿道に集まった人々を見渡して「去年にも増して人がたくさん来られています」と今田。「みなさん、万博来て欲しいですよね!」と呼びかけるとそれに応えるように大きな拍手が起こった。

続いて主催者を代表して松井一郎大阪府知事による開幕宣言が行われ。「『御堂筋ランウェイ』、皆さんのおかげで年々盛り上がってまいりました。これは参加していただいている全てのみなさんのおかげです。今回はとくに、結成20周年を迎えたコブクロさんが、大阪のために、大阪を盛り上げたいと御堂筋でストリートライブをしてくださいます。それ以外にもアーティストの皆さんがボランティアで参加して、大阪を元気にしていこう、と。大勢のみなさんの協力があり、今日があります。2018年の『御堂筋ランウェイ』も、みなさんとともに大いに盛り上がり、楽しみたいと思います」と宣言した。

そして、お待ちかねの開幕ファンファーレとなった。この日のファンファーレ演奏は、大阪を中心に、関西から公募で集まった172名ものトランペッターによるギネス世界記録チャレンジ企画! ギネス世界記録 公式認定員のフジブチ・フミカさんのガイドにより、ギネス世界記録認定におけるルールが説明された。

長い列を作ったトランペッターたちによる開幕のファンファーレが響き渡った。演奏したのは、2分17秒に及ぶ「アイーダ」。フラッグ・パフォーマーたちも華麗に舞い、トランペッターたちの壮大な挑戦に華を添えた。判定の結果は、見事にギネス世界記録達成! 指揮を務めた野間裕二さんが代表して認定書を受け取った。

また、ことし結成20周年を迎えたコブクロによる「コブクロ 20th アニバーサリースペシャル・ストリートライブ」では、小渕が「まさにここでのストリートライブは、僕らの夢です。当時は戎橋の近くや天王寺の地べたで歌わせていただいていました。でも今日はこのステージで、同じ大阪の空の下で歌えるのを誇りに思います。皆さんもそれぞれの場所で楽しんでください」と挨拶した。

まずは、2001年、各地でストリートライブをしていた頃に、何度も路上で歌ったという『YELL〜エール〜』から。続く『君という名の翼』では、サビでファンも一緒になって左右を手に振り、一体感にあふれる空気に。MCでは、「ギター1本でどこでも歌えるというスタイルが、今日この場所に呼んでくれたんだと思います」と小渕。続けて11月7日にリリースの『風を見つめて』、20周年のアニバーサリーソング『晴々』では、ファンとのコール&レスポンスで大盛り上がり! さらに場所をメインステージからフロートに移し、フロートでランウェイを南に移動しながら『桜』を熱唱! ラストは『轍』を。沿道に集まった観衆全員で最後は大合唱し、コブクロ史上最大級のストリートライブはにぎやかに幕を下ろした。

そして、いよいよ2025年の万博、大阪・関西誘致のアンバサダーを務めるダウンタウンがフロートに乗りランウェイに登場。集まった観客に応えるように手をふり、ゆっくりとメインステージに近づいていく。

ステージに着くなり、浜田は「去年より人数増えてませんか? すごくないですか?」と沿道に集まったファンの熱気に驚いた様子。また、開催地決定の11月23日が間近ということで、松本が「今日、これだけのためだけに大阪に帰ってきました。浜田さんはついでの仕事みたいやけど」と明かして大笑い。

また、松井知事はアンバサダーのふたりに「“もしも”の結果が出たとしても、これはもう僕の責任ではないと思います(笑)」、吉村市長も「アンバサダーの責任です」とアンバサダーのふたりに責任転嫁!? 松本は「うちのオカンは『もしも万博が決まらんかったら屁ぇこいて寝る』と言ってました」と明かしていました。また、大阪のライバルであるロシア・エカテリンブルク、アゼルバイジャン・バクーと「結構、拮抗してるらしいですね」と松本が尋ねると、「相手もなかなか強いです」と松井知事。これを受けて松本は「あとは、浜田が問題さえ起こさなければ…」とつぶやき、観衆を笑わせた。また、浜田の父は、70年の大阪万博にてソ連館の壁のペンキを塗ったことに触れ、松井知事は「万博開催が大阪に決定したら、今回は浜田さんにパビリオンのペンキを塗っていただこう、と思っています」と提案し、浜田は大笑いした。

魅力溢れる人々、そして誰もが胸を打たれたストリートライブ、パワフルなダンスパフォーマンス、大阪らしいセンスがあふれたアートなど、大阪が放つ魅力を再確認した「御堂筋オータムパーティー2018 御堂筋ランウェイ」は、未来へと続く大阪のみなぎるパワーを感じさせる中、にぎやかに終了した。

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