北海道胆振東部地震関連で初の倒産、(株)札幌ゴルフ場が破産

 (株)札幌ゴルフ場(TSR企業コード:010094423、法人番号:1430001032931、石狩市生振9線南116-1、設立昭和40年3月、資本金5225万円、山澤巖雄社長)は10月31日、札幌地裁へ破産を申請し11月1日、破産開始決定を受けた。破産管財人には吉川武弁護士(吉川武法律事務所、札幌市中央区北2条西13-1-1、電話011-272-0272)が選任された。
 負債総額は債権者約960名に対して5億5128万円。
 平成30年9月6日に発生した北海道胆振東部地震の被災による初の倒産。

 石狩市生振に18ホールを構える茨戸カントリークラブの管理運営会社。コース施設賃貸収入および家賃収入を得て、ピークとなる平成9年12月期には約2億5000万円の売上高を計上していた。その後、ゴルフ人口の減少などで低迷し、29年12月期の売上高は約6600万円まで低下していた。
 そうしたなか、30年9月5日に発生した台風21号と、同月6日に発生した北海道胆振東部地震により、コース全域に倒木や地割れ、液状化現象などが起き営業できない状況が続いていた。コースの修復に約3億7000万円の費用がかかるなど負担が大きく、また会員に対しても約4億円の預託金債務が残されていることもあって、事業継続を断念した。
今後は新たな事業者によるゴルフ場運営を目的とした営業譲渡を検討している。

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