『ボヘミアン・ラプソディ』 フレディ・マーキュリーが生き返った!

(C) 2018 Twentieth Century Fox

 伝説のロックバンド、クイーンと、唯一無二のボーカリスト、フレディ・マーキュリーの人生にスポットを当てた超名作が出来上がりました。一回観た後、次の回のチケットを買いに走りたくなるほどの興奮を、久しぶりに覚えました。誰もが一度は聞いたことがあるであろうクイーンの名曲がどんな風に誕生したのか。誰も演奏したことのない、オペラスタイルのロックにどのように挑戦しようとしていたのか、実話に基づいたこの作品は、音楽への情熱を燃やし続けた男の物語でもあります。

 フレディを演じるのは、全米で大人気のドラマ「MR.ROBOT/ミスター・ロボット」で天才ハッカーを演じているラミ・マレック。フレディならではの出っ歯から髪型、何から何までそっくりに仕上げた外見はもちろんのこと、喋り方、歌い方、全てが完璧にフレディ・マーキュリー。演技ということを忘れて、ドキュメンタリーでも観ているような気持ちになります。

 8年前から始動し、度重なる様々な衝突で何度も仕切り直しとなり、監督の交代劇もあった本作。でも散々待ちわびた映画だったからこそ、ラストシーンのカタルシスは格別! クイーンのことを知っている人も知らない人も、ただただ数々の名曲に身を任せて欲しいです。★★★★★(森田真帆)

監督:ブライアン・シンガー

出演:ラミ・マレック、ルーシー・ボイントン

11月9日(金)から全国公開

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