日鉄住金パイプ&エンジ、ガス導管事業を強化 東京ガス孫会社の株式取得

 新日鉄住金エンジニアリングの100%子会社、日鉄住金パイプライン&エンジニアリング(日鉄住金P&E、社長・元内利文氏)は5日、東京ガスリビングホールディングスの100%子会社で中圧・低圧ガス導管事業を展開するキャプティの発行済株式40%を取得したと発表した。ガス導管事業の強化が目的で取得額は非公表。併せて「中圧ガス導管工事事業に関する協業協定」を締結。関東圏で中圧ガス導管工事事業を強化する。

 キャプティは東京ガスの孫会社で資本金10億円、従業員1486人、直近(2017年度)の売上高605億4300万円。

 日鉄住金P&Eは高圧・中圧ガス導管事業を展開しており、17年度売上高は347億1千万円。資本提携および協業協定の締結により、共通する中圧ガス導管事業で人材や技術、ノウハウの共有、コスト競争力の強化といったシナジーを発揮していきたい考え。

 これらは公正取引委員会の承認後に実行され、キャプティへの出資比率は東京ガスリビングHD60%、日鉄住金P&E40%となる。今回の提携を契機に、新日鉄住金グループと東京ガスグループは両グループの成長に資する連携の可能性を今後も模索していく方針。

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