2019年卒採用、7割の企業「内定者数や質に不満」 「学生の質の低下」指摘する企業も3割

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マイナビは11月6日、「2019年卒マイナビ企業新卒内定状況調査」の結果を発表した。調査は今年9~10月に実施し、新卒採用実績のある国内3013社から回答を得た。

内定者数を募集人数で割った「採用充足率」は84.4%。前年2018年卒を1.4ポイント上回ってはいるが、同社は「ここ10年で最低だった2018・2015年卒には及ばないが、厳しい状況に変わりはない」としている。

業種別に見ると、特に「ソフトウエア・通信」(77.3%)や「サービス・インフラ」「官公庁・公社・団体」(同79.7%)で低かった。一方、「金融」(97.6%)、「製造」(92%)、「マスコミ」(90%)では9割を超えた。

外国人留学生を採用する企業はわずか1割「受け入れ環境が整っていない」

2019年卒採用、7割の企業「内定者数や質に不満」

内定者の量や質に不満を持つ企業は72.5%。「質・量ともに不満」は21.2%となった。採用活動の印象は「前年より厳しかった」(44.9%)が最多で、要因は「母集団の確保」(70.1%)や「セミナー動員」(40.3%)にあると考える人が多い。また「学生の質の低下」を挙げる人も29.8%いる。

内々定後の辞退率は、前年より「低かった」が24.4%で、「高かった」が34%。3社に1社が前年より高い内々定辞退率に苦悩する様子が見て取れる。調査時点では、57.4%の企業が今後も採用を継続すると回答した。

「外国人留学生を採用した(する予定)」企業は11.7%に留まり、「採用活動はしたが、採用できなかった」は7%。「採用をしていない(または予定がない)」企業に理由を聞くと「外国人が活躍できる環境が整っていない」(43.2%)や「現場の受け入れ体制が整っていない」(43.8%)」が多かった。

障害者採用は「特別採用枠はない・採用活動を行っていない」が9割

障害者採用については、「特別な採用枠は用意していない/採用活動自体を行っていない」が91.5%にのぼる。採用経験がある企業に、採用者への配慮を聞くと「業務量への配慮」(58.8%)、「勤務地の固定」(51.2%)が半数を超えた。また「配属先部署での理解促進」も35.8%で、一緒に働く従業員に理解を促す必要性を感じていることが分かった。

2020年卒のインターンシップを始める時期は「8月」(36.1%)が最多。2019年卒より4.3ポイント増と、スタートが早まっている。3月に面接を開始する企業も35.2%と増加している。厳しい採用環境への対応として、3月以降の活動もスピード感が増している。

同社は、今は「学生が受験する企業を絞り、企業が学生に選ばれる時代」だと分析する。企業には、辞退を減らすための施策や、魅力ある就業体験で学生の企業理解を促し、学生と深くコミュニケーションすることの必要性を訴えている。