ヤンキース・キャッシュマンGM 複数の先発投手の獲得を目指す

今オフのGM会議は日本時間11月6日にカリフォルニア州のカールスバッドでスタートした。ヤンキースのブライアン・キャッシュマンGMはブライス・ハーパーとマニー・マチャドへの興味に関する質問を避けつつも、先発投手の獲得を目指す方針であることを明らかにした。

キャッシュマンによると、ヤンキースはフリーエージェントとなったJ.A.ハップとCCサバシアとの再契約に興味を持っており、すでに両選手の代理人と接触しているという。キャッシュマンはフリーエージェント市場またはトレード市場を通して先発ローテーションの補強を行うのが今オフの最優先課題であると考えているようだ。さらに「私は2人以上の投手を獲得することに興味を持っている。チームに必要だと思うからね」と語り、複数の投手の獲得を目指す意向を示した。

ハップとサバシアとともにヤンキースの補強リストの上位に名前があると見られているのが、ダイヤモンドバックスからフリーエージェントとなったパトリック・コービンである。今オフのフリーエージェント市場において最高級の投手と目されるコービンは、今季33試合に先発して11勝7敗、防御率3.15、200投球回、246奪三振の好成績をマーク。ヤンキースの名左腕、アンディ・ペティットに憧れて育ったコービンにとって、ヤンキースは意中の球団であると見られている。また、インディアンスはエース右腕のコリー・クルーバーやカルロス・カラスコに対するトレードのオファーを受け付ける方針を明らかにしており、ヤンキースがこれらの投手の獲得に動く可能性もある。

ヤンキースはソニー・グレイをトレードで放出することが確実視されており、先発ローテーション5枠のうち、現時点で埋まっているのはルイス・セベリーノと田中将大の2枠だけである。ハップとサバシアとの再契約に成功し、コービンを加えることができれば、左右のバランスが取れた強力な先発ローテーションが完成するが、打倒・レッドソックスを目指すヤンキースの補強は思惑通りに進むのだろうか。

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