甲斐に続け オリにも育成のホープ「若月の1年目と比べたら雲泥の差で稲富」

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育成選手として唯一秋季キャンプに参加しているオリックス・稲富宏樹(左)【写真:編集部】

秋季キャンプに育成選手で唯一参加の稲富、強肩でアピール中

 オリックスの秋季キャンプに唯一の育成選手が参加している。背番号「123」の稲富宏樹捕手。昨年の育成ドラフト1位で入団した高卒ルーキーは初のシーズンを終え、11月24日から台湾で開催される「2018アジアウインターベースボールリーグ」にもNPBウエスタン選抜として参加する。育成、支配下、正捕手を目指すホープに1軍首脳陣も注目している。

 春季キャンプでは、1軍対2軍の紅白戦で俊足の小田が試みた盗塁を2連続で刺すなど強肩で注目を浴びた。ルーキーイヤーは2軍で打率.148、0本塁打、1打点と打撃で苦戦したが、守備では14試合でマスクを被り守備率1.000と存在感を見せた。

 プロ1年目のシーズンを振り返り「本当に最初の方は全てがボロボロでレベルの高さを痛感しましたが、コーチの方々に指導してもらいキャッチング、ワンバウンドの捕球など少しは成長できたかなと思います。もちろん1軍のレベルはまだまだですが」と手応えと課題を口にする。

 西村新監督、1軍コーチ陣が参加している秋季キャンプに参加できたことは「いけると思っていなかったので正直、驚いた。でもチャンスだと思って自分らしさを見せられれば。アピールはしっかりしていきたい」と強い決意でキャンプ完走を目指している。

鈴木バッテリーコーチは「1年目の若月と比べたら雲泥の差で稲富」と評価

 正捕手の若月、打撃が魅力の伏見、DeNAから移籍してきた1軍経験豊富な高城らに必死に食らいつき、全てを吸収するつもりだ。鈴木1軍バッテリーコーチは「まだ、まだこれから」と前置きしながらも、「スローイングに癖がないし捕る方もしっかりしている。捕手らしい雰囲気を持っている」と目を細める。

 若月がルーキーイヤーの年に2軍のバッテリーコーチを務め、1軍の正捕手になる過程を見続けた鈴木コーチは「若月の1年目の時に比べたら雲泥の差で稲富の方がいい。まだ、頭が固いし真面目すぎる部分があるけど、その分、吸収力は高いから何か掴んだらいい捕手になる。その辺は若月に似ているかな」とポテンシャルの高さを評価している。

 ソフトバンクの甲斐拓也は育成出身。一気に頭角を現し今やチームの正捕手として活躍している。稲富自身も「やっぱり目指すところはそこです。まずは支配下にならないと意味がない。チャンスを頂いているので全力で取り組んでいきたい」と育成出身の“先輩”を目標に白球を追い続ける。(Full-Count編集部)