104人、避難所生活を体験 大分市の明治北小6年生

児童自ら企画、運営「1泊2日」で

©有限会社大分合同新聞社

レトルトパックのアルファ米にペットボトルの水を注いで作った非常食を食べる児童=大分市の明治北小学校

 大分市の明治北小学校(山崎敦夫校長)の6年生104人が10月下旬の2日間、災害時の避難所生活を体験した。授業で防災について学んでいる児童自らが企画し、運営。同校体育館で一夜を過ごし、もしもの備えや心構えを身に付けた。

 児童は9月から総合的な学習の時間を利用し、自然災害や命を守るための方法について調べている。その中で、30年以内に大分市で震度6弱以上の地震が発生する確率は55%で、九州の県庁所在地では最も高いと知り、危機感や防災意識が一層高まったという。

 同校体育館は市指定避難所。実際に寝泊まりし、災害時に自分たちがすべきことを探ろうと動きだした。市から非常用毛布を借り、賞味期限が近い非常食を譲ってもらうなどクラスごとに役割分担し準備を進めた。

 地震で電気や水道、ガスが止まり、避難が必要になった―という設定。床に段ボールやシートを敷いて居住スペースをつくり、ペットボトルの水で戻したアルファ米で夕食を取った。

 学習会には校区の猪野中自治会の藤崎文人会長(69)らを招き、地域の防災の取り組みや土砂崩れなどの危険箇所、簡易トイレの作り方を聞いた。

 体験を終え、児童は「明け方が特に寒く、体も痛くて眠れなかった」「非常食が口に合わず、おなかがすいた」「日常生活のありがたさがよく分かった」と感想。小野颯美斗(ふみと)君(12)は「被災した人の心細さが分かった。災害時に落ち着いて行動できるよう、今回の体験を家族や下級生、地域の人に伝えたい」。

 今後は家族、地域住民の防災意識や対策を調査し、結果をまとめて発表する。担任の久保祐貴教諭(30)は「学習を通し、自分で考え行動する力を身に付けてほしい」と話していた。