グアテマラで殺害の女性、茅ケ崎出身の26歳音楽家

 中米グアテマラで4日、日本人女性が何者かに殺害された事件で、亡くなったのは茅ケ崎市出身のフルート奏者の女性(26)であることが6日、分かった。家族が取材に応じ、明らかにした。

 家族によると、女性は県内の高校を経て、東京都内の短大の音楽科を卒業。キリスト教系宗教団体「エホバの証人」の信者で、音楽活動を続けながら、3年前からは友人と共にグアテマラに移り住み宣教活動に取り組んでいた。

 茅ケ崎市内に住む女性の母親(55)は、現地の女性の友人から電話で「悲しいお知らせがあります」と連絡があり、事件を知った。「現地で人助けをしたいという本当に純粋な気持ちで、自分で貯金してグアテマラに行った」という。

 昨年夏に一時帰国した際は充実した様子で、事件前日には女性から無料通信アプリLINE(ライン)で「元気だよ」とメッセージが来た。母親は「(娘は)何事にも一生懸命で本当にまじめに取り組んでいた。よく頑張ったね、と言ってあげたい」と語った。

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