アルミネの川上工場(山口県)、電気設備など1.5億円投資

 アルミ線、棒、板・条の大手メーカーであるアルミネ(本社・大阪市、社長・竹内猛氏)は、今年度下期に川上工場(山口県萩市)スリッターライン(薄物・厚物各1台)の電気設備更新など、総額1億5千万円を設備投資にかける。

 スリッターライン2台の電気設備更新は、老朽化への対応と自動化を兼ねたもので、金額が約1億円。

 三隅工場(山口県長門市)は、コンバインドマシンの電気設備の据え付けに5千万円をかける。機械(約5千万円)は既に購入済み。

 アルミ合金棒は需要が好調で、現在6台でフル生産(月産400トン)の状態。アルミ合金棒生産を増強し7ライン化する。これにより生産能力は3割アップの月産520トンへと増強される。三隅では35ミリ径までの太径コイルが生産でき、欧州自動車関連メーカーから活発な引き合いがある。

 「三隅の新工場(拡張)計画は順調に進捗しており、今秋から埋立作業に入った。竣工は4~5年先だが、省人化・合理化を追求した新工場を立ち上げたい」(竹内社長)。

 全額出資子会社のアルミネ・ベトナムは次期(19年暦年)に伸線機の電気設備更新に2千万円、環境対策費用として1千万円をかける。アルミネ・ベトナムは年商25億円、月産600トン。

 なお、人員確保のため6月、アルミネ(国内)従業員の給与を6%賃上げした。

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