道に復興基金創設要望

厚真、安平、むかわの3町が農業再建など9項目

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 胆振東部地震で大きな被害を受けた、厚真、安平、むかわの3町長は5日午後、札幌市内で道の高橋はるみ知事に復興基金の創設や農業再建など9項目の支援を求める緊急要望を行った。厚真町の宮坂尚市朗町長は「先が見える形で再生計画を示し、住民が立ち上がるきっかけにしていきたい」と訴えた。

 要望書によると、復興基金の創設では「莫大な行政需要が生じることで危機的な財政状況に陥ることが懸念される」として、会計年度にとらわれず地域の実情に合わせた復興事業に使う財源としての基金創設を強く求めた。

 農業者への支援では農業施設や機械の再建に国が補助率を2分の1に引き上げたことに加え「北海道による補助率の上乗せ」を要望している。森林・林業振興への支援は「森林生態系の再生や林道の復旧」を求めた。さらに道職員の派遣も要請した。

 むかわ町は半壊の被害を受けた道立鵡川高校の生徒寄宿舎について応急仮設住宅の設置を要望した。厚真町とむかわ町はJR日高線の復旧、むかわ町と安平町は歴史的建築物の再建支援も求めた。

 要望書は宮坂町長が高橋知事に手渡した。この後、及川秀一郎・安平町長、竹中喜之・むかわ町長を交えた4人は非公開で意見交換を行った。この中で、仮設住宅の入居期限を過ぎた後の住宅確保、2次災害の危険性がある地域住民への対応として移転住宅団地開発などを要請した。高橋知事は「北海道を挙げて3町を支援していきたい」と述べたという。 (佐藤重伸)

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