アストロズのマカラーズJr.がトミー・ジョン手術 来季を全休へ

日本時間11月7日、アストロズはランス・マカラーズJr.がトミー・ジョン手術を受けたことを明らかにした。これによりマカラーズJr.は来季を全休することが確実となり、戦列復帰は2020年の予定。ダラス・カイケルとチャーリー・モートンがフリーエージェントとなったアストロズは、さらなる先発投手の離脱により補強に動くことになりそうだ。

現在25歳のマカラーズJr.は、日本時間8月5日のドジャース戦で右肘の違和感(のちに前腕の痛みも判明)により途中降板し、6週間の戦線離脱を余儀なくされた。レギュラーシーズン最終週は3度のリリーフ登板をいずれも無失点に抑え、ポストシーズンでも5試合にリリーフで登板していたが、右肘の状態は手術が必要なところまで悪化していたようだ。現時点ではアストロズのジェフ・ルーノウGMはこの件についてコメントを発表していない。

アストロズはカイケルの退団が確実となっている一方、今季限りでの現役引退を示唆していたモートンについてはアストロズと再契約したうえでの現役続行の可能性が残されている。ただし、モートンが残留したとしてもジャスティン・バーランダー、ゲリット・コールと合わせて先発ローテーションが3枠しか埋まっておらず、補強が必要不可欠な情勢だ。

チーム内には先発経験者でありながら今季はリリーフに回っていたブラッド・ピーコックとコリン・マクヒューがおり、彼らを先発に再転向させるという方法がある。また、ジョシュ・ジェームス、フランベル・バルデス、シオネル・ペレスといった若手投手を先発ローテーションの一角に抜擢するのも一つの方法だろう。

今季、カイケルが204回2/3、モートンが167回、マカラーズJr.が128回1/3を投げており、カイケルとモートンが退団した場合、アストロズは一気に今季合計500回を担った投手を失うことになってしまう。この状況にルーノウGMがいかに対応していくのか。今オフの注目ポイントの一つとなりそうだ。

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