空間UI技術×知識構成型ジグソー法、川口市立がAL授業を開始

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川口市立高等学校

川口市立高等学校と富士通は2018年11月7日、空間UI技術を融合した知識構成型ジグソー法によるアクティブラーニングの授業デザインを開発し、10月から導入したことを発表した。対象は1年生の理数系科目で、全国の高校で初めての取組みだという。

川口市立高等学校は、川口市内の3校(市立川口総合高等学校、市立川口高等学校、市立県陽高等学校)が統合し、2018年4月に開校。新しい学びとテクノロジーを融合した先進的な教育を提供するため、富士通製タブレット約400台、無線LAN、アクティブラーニングルームなど、最新のICT環境を整備。授業には、知識構成型ジグソー法によるアクティブラーニングを取り入れている。

知識構成型ジグソー法とは、「話す」「聞く」「考える」といった一連の活動を繰り返し、考え方や学び方そのものを学習活動の中で学べる協調学習のひとつ。川口市立と富士通は共同で、部屋全体を丸ごとデジタル化する「空間UI技術」を融合した独自の授業デザインを東京大学CoREFの協力のもと開発。アクティブラーニングの効果をさらに高めるもので、2018年10月に1年生の理数系科目を対象に導入された。

空間UI技術を融合した知識構成型ジグソー法によるアクティブラーニングでは、事前学習、グループ活動、学習発表、事後学習、授業評価の流れで、授業および自宅にて課題学習を行う。事前学習では、教員が共通の課題をタブレット上で提示し、生徒は課題に対する回答をタブレット上のワークシートにまとめる。グループ活動では、生徒が各自タブレット内のワークシートや画像などのデータを空間UI上に展開し共有。異なる観点の知見を深めたメンバーでグループを再編成し、課題に関する議論をさらに深めるジグソー活動などを行う。

また、これらの学習履歴や課題学習の習得状況は、「FUJITSU 文教ソリューション Unified-One 学修支援 CoursePower(コースパワー)」が蓄積・可視化。生徒が仮想の机上空間で課題や考えを共有・議論し、思考プロセスも含めて蓄積することで、主体的かつ対話型の深い学びを支援する。

川口市立高等学校と富士通は、1年生の理数系科目を対象に開始された取組みを、順次拡大予定。川口市立高等学校のWebサイトでは、アクティブラーニングを活用した授業実践などのようすを掲載している。

黄金崎綾乃