マーチングで再び全国へ草野さん姉妹 小浜中と活水高

 18日に大阪市である全日本マーチングコンテスト(全日本吹奏楽連盟など主催)に、長崎市の活水中・高と長崎県雲仙市立小浜中の吹奏楽部が、九州代表として2年連続で出場する。それぞれの学校に通う姉妹、草野真里愛(まりあ)さん(17)=活水高3年=、愛里花(えりか)さん(14)=小浜中2年=は「互いに最高の演技をしよう」と笑顔でエールを送り合う。

 姉の真里愛さんは小浜中出身。1年生で挑んだ昨年の全国大会高校以上の部で、初出場ながら銀賞を獲得。「満足な演奏ができた」と振り返る。一方、中学校以上の部に出場した母校・小浜中も銀賞で、こちらは連続金賞が「11」で途絶えた。「一緒に汗を流してきた後輩たちはショックだったはず」とおもんぱかる。それでも「また一緒に出場できるのはうれしい。楽しめば結果はついて来る」と話す。

 愛里花さんは昨年の全国大会後、ホルンからクラリネットに転向。一から練習を重ねた。「(23人という)少人数なのでプレッシャーもあるが、小浜中の売りである笑顔の演技で観客を楽しませたい」と意気込む。銀賞で始まった全国経験だが、「金賞を逃した先輩たちの悔しさを知っている。自分たち2年生がしっかり支えなきゃ」。後輩ができた責任感も生まれ、さらなる高みを目指す。

 3日は、小浜中の全国大会15回連続出場を記念したコンサートが雲仙市であり、活水中・高もゲスト出演。寮生活の真里愛さんは愛里花さんと九州大会以来、3週間ぶりに再会。ずっと仲良しで切磋琢磨(せっさたくま)してきた2人。両校の合同演奏でフィナーレを飾った後、「互いに最高の舞台で最高の演技をしよう」と、“小浜中らしさ”あふれる笑顔で互いに健闘を誓った。

「互いに最高の演技をしよう」と健闘を誓う真里愛さん(左)と愛里花さん=雲仙市、吾妻体育館
合同演奏する小浜中と活水中・高の吹奏楽部=吾妻体育館

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