あなたも知っておいた方がいい、危険な海外旅行先TOP20【最新版】

海外旅行をする際、現地の治安をどの程度調べていますか? 事前に治安を細かく調べれば滞在先のリストから、危険な国や地域を外すことができ、身の安全を守れるでしょう。今回は旅行者にとって危険な海外旅行先TOP20をご紹介します。日本人にとって身近なアノ国も登場しますよ。

タイ

タイのビーチリゾート「パタヤ」

日本人観光客も多いタイが危険な旅行先なんて、意外ですよね。バンコクやチェンマイではほとんど危険を感じません。しかし、南部に位置するソンクラー、ヤラ、ナラーティワートとパタヤは注意が必要。特にパタヤはバイクに乗った泥棒が多く、暴力団による観光客襲撃事件も発生しています。その暴力団は若い男性で構成されているそうです。

コンゴ

コンゴと言えば、ゴリラが思い浮かぶのは筆者だけでしょうか? 貴重な動植物が生息している国というイメージです。そんなコンゴでは武装勢力が幅を利かせていて、盗賊グループも国中にいます。そのため、旅行者が装甲車や武装兵に遭遇する可能性も大。首都キンシャサは特に危険なので、現地の人が避けている場所には、絶対に行かない方がいいでしょう。

グアテマラ

メキシコとの国境は、人身売買や薬物の密輸が行われている世界有数の危険地帯となっています。グアテマラは南米で5番目に殺人事件の多い国で、武装強盗やカージャックも頻発しているとか。この国を旅行する際は、ツアーに申し込んだ上で、強盗などにお財布が簡単に見つからないよう工夫をする必要があるでしょう。

南アフリカ

息を呑む美しさ、南アフリカの喜望峰

10数年前まで日本人旅行者から「リアル・北斗の拳」と揶揄されていた南アフリカは、今も引き続き危険なようです。殺人事件やレイプ事件が多発しています。しかし、南アフリカは喜望峰やテーブルマウンテンなど美しい自然の宝庫。一度は行ってみたいと思っている人もいるでしょう。旅行の際は現地情報をよく調べた上で、ツアーを予約した方が良さそうですね。

ジャマイカ

ジャマイカのモンテゴベイやキングストンではホテルの中にいても、銃撃事件や暴力事件の被害に遭う危険性があります。流れ弾に当たったり、ホテルのスタッフが強盗だったりすることもあるのです。ジャマイカに行く際は、治安の良い場所にある、高めのホテルを予約した方がいいかもしれませんね。また「マリファナ」の売人がたくさんいますが、ジャマイカでもマリファナは違法なので注意。

チャド

ナイジェリアとスーダンに近接しているチャドは、ISISやアルカイダなどの過激派組織がいて、テロを起こしています。さらにスーダンやリビアとの国境地帯には地雷も埋まっているとのこと。政情が非常に不安定な国なので、今は渡航しない方がいいでしょう。チャドには電車などの公共交通機関はもちろんなく、個人旅行するのもハイリスクです。

バングラデシュ

人口密度が高い首都ダッカ

バングラディシュは地震、サイクロン、洪水などの自然災害の危機にさらされています。また、テロも発生していて危険。しかし、2018年現在、外務省の海外安全ホームページでは危険レベル2「不要不急の渡航は止めてください」になっていて、前述のチャドよりも危険レベルが低いです。とはいえ、日本人が巻き込まれたテロもありましたので、渡航の際は十分に注意する必要があるでしょう。

レバノン

レバノンの首都ベイルートの治安は比較的安定しているそうですが、テロが起こった過去もありますので、注意するに越したことはありません。テロに巻き込まれるか否かは完全に運次第となりますが・・・。また、シリアとイスラエルとの国境地帯は危険度大。シリアとの国境地帯アルサールでは富裕層を狙った誘拐が頻発していたり、ミサイルが着弾することもあるそうです。レバノンを旅行する際は、絶対に避けたい地域だと言えます。

マリ

主に事件はホテルやレストランで起こっているというマリ。首都のホテルで人質になり、殺された人たちもいます。現在、首都バマコは比較的安全ではありますが、夜間の外出は犯罪に巻き込まれる可能性が一気に高まるため、やめておきましょう。マリに渡航する場合は、十分に警戒した上で、危険なエリアには近づかないことが大切です。

ウクライナ

クリミアにある美しいツバメの巣城

ウクライナの南東や東部の地域では、いまだロシアとの緊張状態が続いています。ドネツク州とルハンスク州、クリミア自治共和国が危険地域にあたります。クリミア自治共和国とは、過去にロシア軍が乗り込んだ地域で、ウクライナの行政区域でセバストポリという特別市があり、ロシア人が多く住んでいます。首都キエフは治安が安定しているようです。

フィリピン

日本からも近く、人気の旅行先・留学先でもあるフィリピン。しかし、危険と隣り合わせの地域もあるので注意が必要です。特に南スールー海とスールー諸島では、外国人が誘拐の標的になっています。また、首都マニラのカジノでも銃撃があったり、火災が起こったりしているので、十分に気をつけたいところです。危険を感じる場所は避けて旅行することが大事でしょう。

ケニヤ

ケニヤと聞くと真っ先に思い浮かぶのがマサイ族と野生動物です。そんな自然豊かなケニアは、首都以外のエリアでテロが起こった過去があり、いまだにテロの脅威が続いています。首都ナイロビでも、暴力事件が増加しているため、気を引き締めて旅行する必要があるでしょう。海外旅行に慣れている人であれば、当たり前のことかもしれませんが、スラム街に近づかず、タクシー移動することが身を守る秘訣となります。

ホンジュラス

サン・ペドロ・スーラの街

殺人事件の発生率が高いという不名誉な記録を持つホンジュラス。麻薬密売なども行われていて、仕事などで訪れる必要がないのなら、なるべく渡航を避けたい国のひとつです。最近では、南アフリカよりも危険だと言われています。中でも北西部に位置するサン・ペドロ・スーラは犯罪都市と呼ばれるほど危険で、麻薬組織の抗争による殺人事件が多発しています。

エジプト

ピラミッドやスフィンクスなど古代の遺跡を目の当たりにできるエジプトは魅力的な国です。ですが、治安は悪化傾向。ISISなど過激派グループが観光客を狙ったテロを観光地で起こす危険性が高いのです。テロリスト達はタクシーなども標的にすることがあります。一人旅で訪れるにはハイリスクな国だと言えるでしょう。最近はテロの影響で日本人観光客も激減しています。

ナイジェリア

ナイジェリアでは、誘拐やテロが頻発しています。最悪なことに彼らが狙うのはレストランや教会、ホテル、学校など人が多く集まる場所です。特に北部ではイスラム過激派組織のボコ・ハラムが残虐行為を繰り返しています。そのため、渡航を控えるに越したことはありません。現在も2019年2月の大統領選を前に緊張が高まっていて、危険な状態です。

ベネズエラ

テーブルマウンテン「ロライマ山」

医療や水、食料、電気などが不足しているベネズエラは、世界でもっとも犯罪率の高い国のひとつです。外国人はお金を持っていると思われているため、簡単に標的にされます。首都カラカスは世界一治安が悪いと言われています。物価は安く現地滞在費はかなり節約できますが、常に危険と隣り合わせという意識を持ち、十分に警戒して旅行をする必要があるでしょう。

エルサルバドル

首都サンサルバドル

エルサルバドルは殺人事件が多発している国のひとつです。ギャングが武器や薬物の売買も行なっています。マラ・サルバトルチャというギャングが蔓延っているのです。特に国民の3分の1が暮らしていると言われている首都サンサルバドルの治安は悪く、バスや車で移動中も強盗に遭う危険性があります。

パキスタン

パキスタンのラホールにあるバードシャーヒー・モスク

パキスタンではテロが多発していて、立ち入り禁止の地域もあります。アフガニスタンとの国境地帯は近づくことすらできない危険なエリアです。また、カラチ市は外国人をターゲットにしたテロが起こっていますので、近づかない方がいいでしょう。2018年現在はテロの発生件数は減少しているとのことですが、宗教に関連した祝祭日は治安が不安定になるので警戒が必要です。

コロンビア

コロンビアの観光地カルタヘナの路地

コロンビアは観光目的で行くには、ややリスクが高い国です。麻薬密売が行われていて、武装集団による強盗が全国で起こっています。しかし、2010年以降、サントス大統領が治安対策を強化したことで、徐々に治安が良くなっているそうです。とはいえ、夜間に一人で外出したり、人通りの少ない道を歩けば、犯罪に巻き込まれる危険性大。

イエメン

アラビアンナイトのような光景が広がるイエメン

昔のアラビアの風景が残っているイエメンの首都サナアは、治安が悪化しています。反政府武装勢力の拠点になっているのです。2018年現在、外務省の海外安全ホームページでもイエメン全土が危険レベル4「退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」になっています。犯罪に巻き込まれて命を落としたり、誘拐されて多くの人に迷惑をかけたくないのなら、渡航は見合わせましょう。

どの国や地域にも言えますが、治安は日々変わっていきます。昨日まで安定していたのに、今日になったら突然、治安が悪化する可能性もあるのです。海外旅行する際は、事前に渡航先の治安を調べておくことも大事ですが、旅行中も現地のニュースなどに注目して、最新の治安状況を把握することを忘れないようにしたいですね。

参考

[TOP 20 MOST DANGEROUS COUNTRIES IN THE WORLD FOR TOURISTS]

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