UEFAチャンピオンズリーグのグループステージ第4戦で最も注目を集めたグループHのユベントスとマンチェスター・ユナイテッドの一戦。壮絶な戦いは赤い悪魔とジョゼ・モウリーニョ監督が意地を見せる結果となった。
引き分け以上で決勝トーナメント進出、勝利すれば首位通過が確定するユベントスに対し、引き分け以下ならバレンシアやヤングボーイズに迫られてしまうユナイテッド。是が非でも勝利が欲しい赤い悪魔だったが、本拠地アリアンツ・スタジアムの大歓声を受けたユベントスに押し込まれ、決定機がないまま試合を折り返す。後半に入って最初に仕掛けたのもやはりユベントスで、65分にレオナルド・ボヌッチのロングボールにクリスティアーノ・ロナウドがダイレクトでボレーシュートを放ち、スーパーゴールで遂に均衡が破れる。尚も攻め続けられ、敗戦の色が濃くなり始めたモウリーニョ監督は、79分にファン・マヌエル・マタとマルアン・フェライニを同時投入する采配に出る。すると、この交代策が想像以上の結果を生み出す。86分にマタがペナルティエリア手前から獲得したFKを沈めると、89分には左サイドからのクロスがフェライニでブラインドとなり、ボールがDFに当たってオウンゴールで逆転に成功。執念を見せたユナイテッドは今シーズン公式戦で初めてユベントスに勝利したチームであると同時に、貴重な勝ち点3を獲得した。
