長崎県高校「しおかぜ祭」16日開幕

 長崎県高校総合文化祭のうち多くの部門大会で構成する「しおかぜ祭」が16~18日、長崎市茂里町の長崎ブリックホールをメイン会場に開かれる。文化系の部に所属する長崎県内高校生の祭典。16日の総合開会式は、生徒代表の書道パフォーマンスや吟詠剣詩舞など多彩なアトラクション、生徒実行委員会の司会進行と芝居を融合させた幕あい演出など見どころ満載。多くの来場を呼び掛けている。

 長崎県高校文化連盟、長崎県教委主催。従来、約20ある高文連専門部の部門大会は、それぞれ年間を通じて開催されていた。しかし2016年からは、より多くの県民に足を運んでもらおうと部門大会を総合開会式の時期にできるだけ集中させ、「しおかぜ祭」の愛称で開いている。多くの部門大会は団体、個人が最高賞などに輝くと来年の全国高総文祭(佐賀県)の出場権を得る。

 今年の長崎県高総文祭のテーマは人と人を結び、次代につながるようなイメージで「結(ゆう)」とした。10月30日、県南地区の代表生徒による生徒実行委約60人は、長崎市千歳町のチトセピアホールで開会式のリハーサルを実施。エンディングで合唱するシンガー・ソングライターmiwaの楽曲「結(ゆい)」を繰り返し練習した。

 舞台表現班の幕あい演出では、西彼杵高生徒会制作のユーモアたっぷりな脚本を、出演する生徒たちが覚えながら熱演。長崎工業高2年の木下真斗(まなと)さん(16)は「本番では、平成最後、結びという意味も込めて文化の華を咲かせたい」と抱負を語った。 アトラクションでは、放送部員によるアナウンスや朗読の発表、吹奏楽の演奏などがある。会場には美術や書道、写真、文芸など7部門の作品などを一堂に展示する。

 ■しおかぜ祭と、先立って行われる部門大会の日程は次の通り。

 【8日】▽図書「ライブラリーフェスティバル県大会」=諫早文化会館
 【10日】▽自然科学=諫早文化会館
 【11日】▽放送=活水高
 【16日】▽弁論、新聞=長崎ブリックホール
 【17日】▽郷土芸能、日本音楽、将棋(個人戦)=長崎ブリックホール▽演劇(初日)=長崎市民会館
 【18日】▽マーチング・バトントワリング、吟詠剣詩舞、文芸、将棋(団体戦)=長崎ブリックホール▽演劇(2日目)=長崎市民会館

総合開会式のリハーサルで合唱する生徒=長崎県長崎市、チトセピアホール
「しおかぜ祭」のポスター(原画は五島高3年の堀本結花さん制作)

© 株式会社長崎新聞社