LUNKHEAD 「小さな反逆」彼らならではの戦う武器のような言葉はまさに『小さな反逆』

結成20周年を迎えるLUNKHEADが、2018年9月28日にリリースした『小さな反逆』は、まるで街中で人々の静かな呼吸から日常の断片を映したようだ。目の前の日々代わり映えの無い景色に抱く満たされない侘しさ、現実から目を逸らす、逸らすのではなく受け入れようとすることの自らに虚偽する情けなさ、それすらも感じなくなる無情、様々な色彩を乗せた音の流れが何気なく痛々しい。だが”それでも”、”たとえ”といった言葉は、0かもしれない、だが0.1の可能性が有れば自らの感情を棄てることはないと、彼らならではの戦う武器のような言葉はまさに『小さな反逆』。今作のリリースと20周年の先駆けとして《road to 20th Anniversary》のツアーファイナルが12月8日渋谷ストリームホールにて開催される。是非とも会場に足を運び今、そしてこの先戦い続けるLUNKHEADの様をその目で、肌で感じてほしい。(ROCK CAFE LOFT:横溝英梨)

© 有限会社ルーフトップ