篠原涼子:夫・市村正親が背中押す 困難に立ち向かう母役に「もっと演じ続けたい…」

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映画「人魚の眠る家」で主演した篠原涼子さん

 東野圭吾さんのベストセラー小説を映画化した「人魚の眠る家」(堤幸彦監督、16日公開)で、突然の事故により、意識不明となった我が子を守り抜こうとする母親を演じた女優の篠原涼子さん。今作を「やりがいのある大きな仕事だった」と振り返る篠原さんに、役作りや見どころを聞いた。

 ◇母親の究極の愛を描くミステリー

 映画は、2人の子を持つ播磨薫子(篠原さん)が主人公。薫子は、会社を経営する夫・和昌(西島秀俊さん)と別居状態で、娘・瑞穂(稲垣来泉ちゃん)の小学校受験が終わったら離婚することになっていた。ある日、娘がプールで事故に遭い、意識不明の状態に。回復の見込みがないまま眠り続ける我が子を前に、奇跡を信じる夫婦はある決断を下す。そのことによって次第に運命の歯車が狂い……という展開。

 今作のオファーが来た際、篠原さんは「うれしい半面、子供がいる身として役を引き受けることに抵抗があった」と明かす。そんな篠原さんに「やった方がいい」と背中を押したのは、夫である俳優の市村正親さんだった。篠原さんは脚本を読んだ際、「共感や切なさ、悲しさ、救いようのない気持ち、いろいろな思いが込み上げて、嗚咽(おえつ)するほど泣いてしまった」といい、薫子を演じたことを「すごくやりがいのある大きな仕事だった」と振り返る。

 ◇もっともっとこの役をやりたいと…

 篠原さんは自身が演じる薫子を「毎日忙しくしていても、子供に対する思いはすごく強い。芯の強い女性で、災難に関わった時に強さが湧き出る女性」と表現。演じる上では、難しさや大変さを感じることはなかったといい、「この一つの作品で終わってしまうのはもったいないと感じるほどに、もっともっとこの役をやりたいと思った」と熱く語る。

 自身も「子供を持つ母親として本当にこの作品に感銘を受けた」という篠原さん。今作は“命”や“母の愛”を描いているが、「もし自分たちが同じような状況に置かれたらどうなるか、どういう選択をするかということへの答えは出していないかもしれないし、それは人それぞれの考えだと思う。ただ、考える上でのヒントは描かれている」と説明し、「心揺さぶられる作品なので、劇場で思いきり泣いていただきたい」とアピールする。

 ◇実はサチモスのファン オフの日の過ごし方は?

 女優として、母として忙しいを送る篠原さんの「好きな時間」は、「子供が寝静まった後に映画を見る時間」と話す。家では動画配信サービス「Netflix」などで恋愛ものやサスペンスなどさまざまな映画を見ているという。

 オフの日は、家でゆっくりすることもあれば、「子供が学校に行っていて、タイミングがある時は、舞台を見に行ったり、映画館に行ったり、コンサートに行ったり」と、さまざまなエンターテインメントに触れているという。音楽では、ロックバンド「Suchmos(サチモス)」のファンで、「好きです」と照れ笑いを見せていた。

 次回は映画の撮影現場の様子や、堤監督について聞く。

 <プロフィル>

 しのはら・りょうこ 1973年8月13日生まれ、群馬県出身。90年に東京パフォーマンスドールのメンバーとしてデビュー。94年にリリースした篠原涼子with t. komuro名義のシングル「恋しさとせつなさと心強さと」が大ヒット。90年代後半から女優として本格的に活動し、2006年に連続ドラマ「アンフェア」で主演。その劇場版第1作「アンフェア the movie」(07年)で映画初主演を果たす。「ハケンの品格」(07年)、「ラスト・シンデレラ」(13年)、「オトナ女子」(15年)などのヒットドラマに多数主演。05年に俳優の市村正親さんと結婚。2児の母。