ニュージーランドでよくあるトラブル、彼らの働き方を理解すると旅がスムーズに

デボンポートからオークランドの眺め

(C)Rieko Oya

南半球のニュージーランドはこれからが夏。雄大な自然と箱庭のような街並み。運転ルールも日本と同じ左側通行。

でも気を付けなくてはいけないことがあります。それはニュージーランド人、キウイ(彼らは自分たちをこう呼びます)の働き方です。

ニュージーランド、あるある

マウントハットを望むテラスダウンリゾート

(C)Rieko Oya

「インフォメーションで3時になったら話の途中で窓口が閉められた」

「早朝のタクシーをフロントで前日に予約していたのにタクシーが来なかった」

「商品がなかったので、在庫がないか確認して欲しいと言ったら断られた」

これらはニュージーランドではよくあることなのです。

ニュージーランド人の働き方

男性女性、年齢に関係なく、キウイのほとんどがパートタイマーとして働いています。

日本人は仕事に「やりがい」求める傾向にありますが、多くのキウイは、それよりも余暇や、家族と過ごす時間をとても大切にします。仕事にプライベートを奪われるなんて考えられません。

旅行や引っ越し、子供の世話など、プライベートな行事があるたび、一旦仕事を辞めるキウイがほとんどです。次の仕事に就くまで1年くらい間が空くこともあります。そのため、雇用契約においても仕事の内容や範囲が明確に決まっています。決められた以外の仕事をすることはありません。

日本のように、たとえアルバイトでも残業し、必要であればクレーム処理までする、会社をチームと考えて働く国とは大きく違います。

チームの認識がないのであまり引継ぎもありません。そこで、上記のような日本人にとっては考えられない場面に度々出会うのです。

トラブルに遭ったら

しかし事前に理解しておけば、かなりのトラブルは回避できますし、また諦めもつきます。

慣れてくれば仕事の途中でも急いで帰る彼らに、笑顔で「サンキュー」くらいは言える余裕も出てきます。しかし、大きなトラブルに発展した場合はどうしたらいいのでしょうか。

一度、オークランド空港のチェックインでトラブルになりました。エミレーツからJALへ、シドニーでの国際線乗り換えで、乗り継ぎ時間は1時間しかありません。事前にJALに、オークランドでチケットを通しで発券できること、受託手荷物は最終目的地まで取りださなくてもいいことを確認していたのですが。

こういう時には、「マネージャーと話したい」と言ってください。マネージャーは管理職で、高いお給料と引き換えに、日本人的な働き方をしている人です。もちろんこの場合もすぐに解決しました。

キウイと違い、休暇の短い日本人としては、小さなトラブルは想い出として持ち帰り、大きなトラブルは速やかに解決しましょう。

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