米大統領報道官に「改ざん」映像使用疑惑

CNN記者、女性に「空手チョップ」

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太田清

47NEWS編集長

太田清

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共同通信社入社後、広島支局、大阪社会部、外信部、経済部、ベオグラード支局、モスクワ支局、ローマ支局などを経て2016年より現職。イトマン事件、阪神大震災、コソボ紛争、ユーゴ空爆、モスクワ劇場占拠、アフガン紛争、ギリシャ財政危機、東日本大震災などを取材。

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サンダース米大統領報道官(AP=共同)

 トランプ米大統領が7日の記者会見でCNNテレビ記者と激しくやりあったことを受け、サンダース大統領報道官が記者のホワイトハウスへの入庁許可証停止を発表。その理由として「若い女性に手で触れる」という「不適切行為」を挙げ、ツイッターでその場面とするクローズアップ映像を公開したが、FOXニュース(電子版)などの米メディアは9日までに、映像は意図的に編集されたとの疑惑を一斉に報じた。 

 CNNのジム・アコスタ記者は会見で、中米から米国を目指し北上する移民集団への政権の対応をただす質問を続けたところ、トランプ氏は「もう結構だ」と質問を打ち切った。近くに控えていた若い女性スタッフがアコスタ氏からマイクを取ろうとしたが、アコスタ氏は手で遮るなどして、質問を続けた。 

 サンダース報道官が公開した映像はその際の様子を写したものだが、公開後、SNSで映像はアコスタ氏の手の動きをクローズアップして何回も繰り返しただけにとどまらず、意図的に表示速度を上げて、アコスタ氏が「空手チョップ」のようにして、女性の手を強くはらったかのように見せているとの指摘が続出。CNN幹部やニューヨーク・タイムズ紙の著名記者らも「映像は改ざんされた」と、サンダース報道官を批判した。 

 一部で映像は、事実に基づかない陰謀論を主張し多くのSNSサイトからアカウントを削除されたサイトINFOWARSの編集者が作成したものとの指摘も出ているが、ホワイトハウス側は映像の入手先を明らかにしていない。 (共同通信=太田清)