サッカーJ1のV・ファーレン長崎は4日に行われたアウェー鳥栖戦に敗れ、J1残留が極めて厳しくなった。残り3試合。崖っぷちで迎える10日のホーム横浜M戦を前に、高木琢也監督は8日、報道陣の囲み取材に応じ「スタッフ、会社、サポーターの力も合わせて100%出し切る」と決意を語った。
-鳥栖戦を終えて。
選手は相当悔しかったと思う。ただ僕自身は悔しさを通り越えてやり切った感が強い。いい準備をして選手たちがすべて出し切ってくれた。残り3試合もしっかり臨めるなという思い。
試合後、選手に特別な言葉を掛けたわけではないが、練習を見ていて「試合に出たい」という思いが全員から伝わってくる。試合に出ない選手も全員鳥栖に来て、(満員の会場で)感じるものがあったのだろう。
-ただ、残留は極めて厳しい状況だ。
短期間で選手が劇的に変化するわけでもない。僕たちだけで戦うわけでもない。スタッフ、会社、サポーターの力も合わせて100%出し切ることが大事。誰が活躍してもいい。いろんな人の後押しでふるさとのチームが勝って、J1に定着できれば最高だと思う。可能性があるのに諦める人はいない。
-次節で戦う横浜Mはリーグ最多得点の破壊力を持つ。
第15節で戦った当時より、よく動くようになった。特に(第15節2得点の)仲川がいいので、サイドの守備は大事になってくる。試合から逆算して、いい準備をし、選手に伝えるべきことは一言一句落とし込むことができた。