板橋金属、油汚れ特化型の液体洗剤をアルミ業界などに提案

 非鉄金属製品などの販売を手掛ける板橋金属工業(社長・宇野新吉氏)は、節電や環境をテーマに商材のラインアップを広げている。今年に入ってからは、工場作業者の作業服や軍手に付着した油汚れの洗浄に特化した濃縮液体洗剤「ラクナIKシリーズ」の営業を強化。すでに取引先のアルミ圧延メーカーからの注文が寄せられており、さらなる受注増加を目指している。

 板橋金属工業はカラーアルミをはじめとするアルミ圧延品販売を手掛ける傍ら、事業基盤の柱を育成するため節電や環境関連商材の代理店販売などを展開している。これまでに高性能アルミ反射傘「ハニカムライト」や工場向け防虫商品などを手掛けてきたほか、最近では古紙としてリサイクルができる梱包資材「プロテックボード」も扱いを始めている。

 営業を強化している「ラクナIKシリーズ」は、機械油などの油汚れ除去に特化した洗剤。一般的に工場で使われる粉洗剤は、洗濯水が低温になる冬場には溶けにくくなるという課題があったため、板橋金属工業は取引先の洗剤メーカーと共同で高性能洗剤を開発した。「ラクナIKシリーズ」は一般的な工場で利用できる「ラクナIK―1」のほかに、PRTR法をクリアした環境負荷の低い「ラクナIK―2」をそろえている。同社は取引先のアルミ圧延メーカーや自動車の整備業者など機械油を利用する分野で同商品を提案していく考え。

 同社はきょう9日まで板橋区立東板橋体育館で開かれている「第22回いたばし産業見本市」で環境関連製品を展示している。

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