生国魂神社で「鞴祭り」、竹内アルミネ会長らが業界の発展祈願

 大阪市天王寺区の生国魂神社(中山幸彦宮司)内の製鉄・金物産業の守護神、鞴(ふいご)神社で8日、金属業界の繁盛と火の用心を祈願する例祭「鞴祭り(刀剣鍛錬神事)」が行われた。生国魂神社は大阪の総鎮守として市民に崇敬され、通称「いくたまさん」として親しまれている。

 生国魂鞴講は関西地区の金属関連企業10数社で組織し、竹内正明アルミネ会長が講元を務める。「鞴祭り」では講元の竹内会長や講員が玉串を奉納し、業界のいっそうの繁盛と火の用心を祈願した。

 熱心な参拝客が見守る中、全日本刀匠会近畿地方支部の刀匠澤井美保師ら4人は刀剣鍛錬神事を奉納。刀匠4人は古式にのっとり白装束姿。鞴で松炭に火をおこし、真っ赤な玉鋼(たまはがね)にハンマーをテンポよく打ち下ろす。「トン・テン・カン」という金属音が境内に鳴り響いた。

 直会で竹内会長は「業界繁栄のために皆さんと共にさらに盛り立てていきたい」と挨拶した。

© 株式会社鉄鋼新聞社