清松総合鉄工、宇佐市(大分県)と防災協定 新社屋の屋上、津波時の避難所に

 Hグレードの認定資格を持つ清松総合鉄工(本社・大分県宇佐市、社長・清松芳夫氏)は1日、地元の宇佐市との間で防災協定書の調印式を行った。昨年3月に竣工した新社屋の屋上を、津波の際に地元住民の一時避難場所として開放するもの。午前9時から宇佐市役所において、清松社長と是永修治宇佐市長が出席して「津波時における一時避難所としての使用に関する協定」を結んだ。

 調印式で清松社長は「もともとから、地域の人が津波の時に集まれる避難所を作ろうと思っており、新社屋の設計コンセプトにしていた」と話した。南海トラフ巨大地震が発生した際、大分県の発表では宇佐市の沿岸部には最大2・7メートルの津波がくると予想されている。新社屋は沿岸部から2キロ離れており、屋上部分は海抜8メートル。

 新社屋の1階と2階が事務所棟(延べ床面積約900平方メートル)で、3階部分(約600平方メートル)が避難所となる。昨年創立50周年の節目を迎えたのを機に、記念事業として新社屋を建設していた。

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